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仕上げ歯みがきを嫌がる子、良い方法は?フッ素って、どう考えるべき?

子どもの歯についての悩みやギモンに答える好評企画。第3弾は「仕上げ歯みがきを嫌がる子、良い方法は?フッ素って、どう考えるべき?」という悩みについて、ふじみ歯ならびクリニック院長の高橋先生に話をうかがいました。

仕上げ歯みがきを嫌がります。どうしたら良いでしょうか?

嫌がる歯みがきを無理やりするのは難しいですよね。
いきなり歯みがきをするのではなく、まずは、子どもを仰向けに寝かせて、頭をひざの上にのせ、口の中を観察することから慣れさせていくというのはどうでしょうか。お子さんが口を開けられたら、まずは褒めてあげましょう。

また、口の中を触られる刺激に慣れさせるという意味で、清潔な指で口の中を触ることも良いでしょう。
特に上唇の裏を触られるのを嫌がることが多いようです。唇を少しずつ伸ばしてあげると子どもは口をいじられることに慣れてきます。

少し慣れてきたら、段階的に仕上げ歯みがきをしていきます。初めのうちは、ガーゼや綿棒などで清拭してあげればいいでしょう。
スムーズにできるようになったら次は乳児用の歯ブラシ。1~2回ちょんちょんと歯に触れる練習から開始しましょう。
歯ブラシの刺激にも慣れてきたようなら、歯を見ながら1本ずつ優しく磨きます。1本5秒位で十分です。

歯ブラシが口の粘膜に当たると痛くて嫌がってしまうので、やさしく磨きましょう。
上の前歯を磨く時は、上唇が邪魔になって難しいことがあるので、歯ブラシを持っていない方の人差し指でやさしく上唇を持ち上げて、1本ずつ磨きます。特に、上の前歯の歯茎に張り出しているすじ状の部分(上唇小帯)に歯ブラシが当たると嫌がることがありますので、すじを避けて磨くようにしましょう。
奥歯は、人差し指でほっぺたを広げてあげると磨きやすいですよ。

仕上げ歯みがきを嫌がるからといって早く磨こうとすると、強く歯ブラシを動かすことになってしまい、余計に嫌がってしまいます。強すぎたり、時間が長すぎたりして、子どもが歯みがきを嫌にならないように気をつけましょう。上手にできたことを褒めてあげることも忘れないでください。

仕上げ歯みがきの時間を楽しめるように、歌を歌ったり、話をしたりしながら、やさしい表情とやさしい声で磨いてみることも良いことですね。

3歳頃までは、親御さんによる歯みがきがお子さんの歯みがきの代わりと考えましょう。小学校に入る頃までは、仕上げ歯みがきを毎日することが大切です。

慣れるまでは根気が必要ですが、できる範囲でやってみてくださいね。

歯みがきをする習慣をつけることも大切

歯みがきの習慣をつけることも大切です。これは他の生活習慣と同じように、繰り返し行うことで身についてきます。食べた後に歯ブラシを口に入れることから始めてみてはいかがでしょうか。ただし、口の中に歯ブラシを入れたまま動き回るのは危険なので、注意しましょう。
また、子どもは親のまねをしたがるので、親御さんがお子さんの前で楽しそうに歯みがきをしているところを見せてみましょう。こうすることで、自分で歯みがきをする習慣をつけることにもつながります。

フッ素ってどう考えるべき?

フッ素(正確にはフッ化物)は、適度な濃度のものを歯に塗ることで、歯の表面が硬くなる、と考えていただいて良いと思います。

しかし、どんな薬でも適度な濃度をこえると毒になります。これがフッ化物は良くないと言われる根拠のひとつです。健康に良いという食べ物も食べすぎては逆に害になる、ということと同じですね。

それぞれの年齢に応じて、注意するべきフッ化物濃度の目安があります。
歯みがき粉はパッケージのどこかに「~ppmF」と書かれており、これがフッ化物の濃度を表しています。市販の歯みがき粉はこの濃度が1000ppmF以下ですので、歯みがき粉1本丸々飲んでしまったというレベルのことがない限り、特に大きな問題はありません。

虫歯予防に魔法の薬はありません

フッ化物についての最大の勘違いは、「フッ化物は、歯に塗ればずっと虫歯にならなくなる魔法の薬だ!」と思ってしまうことです。たとえ歯がフッ化物で硬くなったとしても、虫歯菌が歯の表面にくっついていたら、虫歯になります。
フッ化物は正しく使えば虫歯予防に役立つ薬、間違って使えばただの毒、ということですね。

これは第1回のコラム「虫歯はうつるって本当?虫歯知らずの子育て法」でお伝えしたキシリトールについても全く同じです。ただしキシリトールは「薬」ではなく「食品」で、毒にはなりません。

では虫歯を予防するにはどうすれば良い?

いくら歯みがきをしていても虫歯になる人はいます。
いろいろな理由がありますが、そのひとつに「ダラダラ食べ、ダラダラ飲み」があります。

口の中は唾液(だえき)によっていつも洗い流されていて、中性に保たれています。ジュースなどの甘いものを飲むと、口の中の虫歯菌がその糖分を原料に虫歯の原因となる酸を作るので、一時的に酸性になりますが、唾液の作用によって徐々にもとの中性に戻ります。

しかし、糖分を含む食べ物や飲み物をだらだらと食べたり飲んだりしていると、唾液の作用が追いつかなくなって、なかなか口の中が中性に戻らず、歯の表面が酸でおおわれた状態になり、いつまでも虫歯ができやすい環境になってしまいます。

虫歯の発生を予防するためには、時間を区切って食事をしたりおやつを食べたりすることも重要なのです。
歯みがきやフッ素だけでなく、食事を規則正しくすることも虫歯の予防につながるのですね。

さらに大切なのは口の中を乾燥させないこと!

一番大切なことは口の中を乾燥させないことです。口呼吸の習慣があると口の中の唾液が乾燥してしまい、歯の表面に虫歯菌がとどまりやすくなるので、虫歯になりやすくなります。(参照:第1回コラム「虫歯はうつるって本当?虫歯知らずの子育て法」)

口呼吸の習慣は、将来の歯ならびにも悪い影響があるだけでなく、体に入ってくる酸素が少なくなってしまい、全身の病気に結びつくこともあります。つまり鼻呼吸の習慣を身につけることが、虫歯や悪い歯ならびに加え、将来の病気を予防する近道にもなるということですね。

今回の記事の一部は、以下の書籍やインターネットサイトを参考にしています。
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・親と子の健やかな育ちに寄り添う乳幼児の口と歯の健診ガイド第2版 日本小児歯科学会 編集
・日本小児歯科学会 こどもたちの口と歯の質問箱
http://www.jspd.or.jp/contents/main/faq/faq02.html#faq_b0107
・鼻呼吸の習慣を身につけることや口の周りの筋肉のバランスを改善することで歯並びを良くしようというMRCの装置のホームページ
http://myoresearch.com
*(このページは英語で書かれています。)

答えてくれたのはこの人

Profile:ふじみ歯ならびクリニック 高橋 一人 院長

私は、虫歯も、悪い歯ならびも、あらゆる病気も、未然に防ぐことができる世界を作るための健康教育を広めることを一番に考えています。ふじみ歯ならびクリニックでは「呼吸の習慣を変えて、健康な歯ならびを手に入れましょう!」ということに真剣に取り組んでいます。呼吸の問題は歯並びの問題を起こすだけでなく、将来の健康にも悪い影響を与え ます。まだまだ知られていない将来の健康のための情報をより多くの方々に発信できればと思っております。

呼吸の仕方は歯ならびに影響する

呼吸には「鼻呼吸」と「口呼吸」の2種類がある。正しい呼吸は「鼻呼吸」の方。生まれたばかりの赤ちゃんは、鼻呼吸をしている。それが生活習慣次第で口呼吸になってしまうことがある。鼻で呼吸をしていると、外から入ってくる空気を加温・加湿して肺に送り、鼻の粘膜でホコリやバイ菌を捉えることができる。しかし、口呼吸をしていると、ホコリやバイ菌をそのまま肺に送り込み、酸素の取り込み方も非常に非効率に。体が酸欠状態に陥りやすくなる。呼吸の問題は、全身の健康や睡眠、アレルギー、性格、学習、スポーツなどさまざまなことに影響を及ぼす可能性があると考えられている。
呼吸の仕方が悪いと、唇やほほ、舌といった口の周りの筋肉バランスが崩れてしまう。そうすることで、歯が正しくない方向へ押され、歯ならびが悪くなってしまう。歯ならびが悪いと、虫歯にもなりやすくなるのだ。

「ふじみ歯ならびクリニック」はこんなところ

呼吸の問題を解決することが、歯ならび改善へとつながることも。

「ふじみ歯ならびクリニック」では、正しい呼吸方法を指導していくことで、歯ならび改善へと導く治療のお手伝いをしている。相談は無料。治療を始めるかどうかは、この時点で判断すればいいとのこと。

下記の項目に1つでも当てはまるお子さんは要注意!

□うつ伏せで寝る
□よく何か(おもちゃ、指など)を口に入れている
□食べる時に一緒によく飲み物を飲む
□いびきをかく
□起きるとのどが渇いている
□よく鼻水がでる
□かむ時にくちゃくちゃ音がする
□顔が細長く、あごが小さい
□よくぼーっとしている

歯医者さんに来なくても、ご家庭で虫歯も悪い歯ならびも予防できるのが一 番なんです。ふじみ歯ならびクリニックでは、まずは生活習慣や呼吸の習慣を変えるためのトレーニングをします。私はその専属トレーナーという感じです。

【取材協力】
ふじみ歯ならびクリニック
tel:054-269-5691
住所:静岡市駿河区池田79-1 イーダッシュ東静岡1F
診療時間:10:00〜13:00、14:00〜18:00
休診:水曜・第3木曜 ※その他不定休あり
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第1回「虫歯はうつるって本当?虫歯知らずの子育て法」

http://machipo.jp/column/17

第2回「おしゃぶりは歯ならびに影響するの?~年齢別おしゃぶりの影響~」

http://machipo.jp/column/27

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