【 鳥獣被害防止対策研修会 】をリポート。全国的に大きくなっている問題、富士宮市にとっても切実な話なんです。
「市街地でイノシシが暴れ住人がケガをした」「道路にシカが飛び出しクルマとぶつかった」といったニュースが近ごろ増えていると思いませんか !? 鳥獣対策は今や全国に広がる大問題。農業や畜産が盛んな富士宮市のフードバレー事業にとっても重要な関心事になっている。市役所の農政課では2017年度も「鳥獣被害防止対策研修会」を12月6日(水)13:00~15:30(午後の部)、北山4区区民館で無料開講し、参加者を募ったところ西富士山麓猟友会の富士宮猟友会メンバーほか約30名が出席しました。<取材記事:研修会・午後の部>
鳥獣被害は加速度的に深刻化。もう他人まかせにできない状況なんだと思う。
農作物を荒らすなど、悪さをする鳥獣を捕獲するには「わな猟免許」や「許可証(また従事者証)」が必要になる。さらに適切な対応をするには「わなの専門知識や法律理解」「対象動物の知識」なども不可欠。今回の研修会では、「鳥獣被害防止緊急捕獲活動支援事業」の正しい申請を柱に、わな猟免許者の技術向上などを目指し講習がおこなわれました。鳥獣被害対策は日常生活にかかわる、身近な問題であると実感しました。
罠(わな)を仕掛けても、誰でも簡単に獲れる訳でないようだ。鳥獣たちとの知恵比べ。
はじめに富士宮市役所・農政課の佐野係長が挨拶。司会進行は同課の山本さんがつとめました。
「平成30年度有害鳥獣緊急捕獲確認方法」について講じる、静岡県富士農林事務所・地域振興課の山西主査。
「鳥獣被害防止緊急捕獲活動支援事業」での捕獲個体の確認方法(マニュアル)などを参加者に説明。
実演解説、獲った鳥獣はスプレー缶塗料等で日付をマーキング。頭部は右向き統一など規定がいろいろ。
市が用意した捕獲確認用のホワイトボード 。獲った鳥獣と一緒に撮影して申請するもの。
西富士山麓猟友会の神戸会長が「くくりわな」の作り方を披露、個人のノウハウを伝えてもらえる貴重な機会。
独自の工夫を施した熟練の仕掛け。ワイヤーの選び方ひとつで捕獲成果が変わるんだそう。
わな部品を扱う会社も参加、関連アイテムの実物を持ちこんで説明。部品は値段の安さも重要。
「箱わな」と呼ばれる箱状わな。サル、イノシシ、ハクビシン、アライグマ等の捕獲に用いる。
同日の午前の部では、捕獲用箱わなの設置やロケット花火を用いた猿の追い払いを開講。会場:北山4区区民館(北山7429-2)
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研修会の冒頭では西伊豆での電気柵・感電事故(2015年)の反省や教訓を風化させないよう、正しい「電気柵の設置」が述べられました。
昨今ジビエ料理が話題になっているが富士宮市に待望の「捕獲鳥獣の食肉処理施設」が今年度中に建造する(予定)。
鳥獣被害やわな設置などのお問合せは 富士宮市役所(4階)産業振興部・農政課・畜産係まで (弓沢町150)