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<グラッときたら。外出編②> もしも会社で「グラッ」 ときたら?

仕事中に突然、揺れを感じたら。そのときオフィスにいたら?高層ビルにいたら?エレベーターの中だったら? 身を守るための具体的な行動を理解しておきましょう。

すぐに窓から離れて、身の安全を最優先に

建物上階にあるオフィスほど揺れが大きくなる。慌てずまずは確実に身を守る行動をとって


オフィスで揺れに気づいたら、すぐ、窓際やキャビネットから離れて机の下などに入り、机の脚を両手でにぎります。落ちてくるパソコンや事務機器、割れて飛散する照明や窓ガラスから頭と身体を守ってください。重量のあるコピー機は激しい揺れに振り回され、人に突進して大ケガの原因になることも。キャスターは日頃から固定しておきましょう。

静岡市にはオフィス・マンション・ホテルなど、10階建以上のビルが60棟以上ありますが、1981年以降の新耐震基準で建てられていれば倒壊の恐れはないと考えられます。建物は高層になるほどゆっくりした長い周期で長時間揺れ(=長周期地震動)、東日本大震災では震源地から遠く離れた東京・新宿の超高層ビルで約13分間にわたる揺れが観測されました。

揺れは階が高くなるほど増幅され、立っていられないほどの激しさになることも。揺れに振り回され壁に叩きつけられる危険もあり、大きな窓ガラスには絶対近づかないでください。もし来訪者として高層ビルにいた場合はエレベーターホールなどで姿勢を低くし、周囲の壁からできるだけ離れ、館内アナウンスに従いましょう。

自分のオフィスの建物が耐震基準を満たしていない場合、閉じ込められないようドアを開放して避難路を確保。絶対にエレベーターは使わず、階段で避難してください。屋外に脱出すべきかは、状況をみて判断します。夜間で停電してしまった場合、低い姿勢で壁際に沿って非常口の明かりを探します。非常口の場所は普段から気に留めておくようにしましょう。

エレベーターはすべての行先階ボタンを押す

エレベーターによっては救援物資を納めた「備蓄ボックス」が設置されている場合も


揺れが収まった後も、避難にエレベーターは絶対に使わないでください。余震や故障・停電で停止、閉じ込められる恐れがあり、東日本大震災では約210件の閉じ込めが報告されています。

エレベーターに乗っているときに揺れを感じたら、すべての行先階のボタンを押し、最寄りの階で降ります。最近のエレベーターなら「地震時管制運転装置」が設置(※1)されているので、およそ震度5以上の揺れで最寄り階に自動停止、ドアが開きます。万一閉じ込められた場合、インターホンや非常呼出ボタンで外部と連絡をとり救出を待ちます。通風口があり窒息はしないので、天井から無理に脱出しようとするのはやめましょう。非常に危険です。

揺れがおさまり今いる場所の安全が確認されたなら、あわてて外に飛び出すことはせず、オフィス周辺の様子を確認します。地震直後の駅周辺や道路は大混雑し、火災や建物倒壊、落下物等でケガをする可能性もあります。一方同僚がいるオフィスの中は、精神的にも少しは心強いはず。ひとりでいた場合に比べ、話し合える仲間がいることで次にとるべき行動も冷静に判断できそうです。

オフィスで揺れを感じたら、まず自分が率先して“身を守る行動”をとる。その姿が周囲に危険を知らせ、とまどうだけの人を動かし、大切な仲間の命を助けることにつながるかもしれません。恥ずかしがらず、グラッときたら机の下へ、ですね!

まとめ

<グラッときたら。外出編②> もしも会社で「グラッ」ときたら?

●揺れを感じたらすぐ “身を守る行動” を。それが周囲の人も助ける

●ビル高層階は長時間、大きく揺れるが、あわてない

●避難にエレベーターは絶対使わない

●エレベーター内にいたら全ての行先階ボタンを押す

(※1)2009年9月末以降着工のエレベーターは「地震時管制運転装置」の設置が義務化されている/(社)日本エレベーター協会HPより

【監修】 内閣府火山防災エキスパート/静岡大学防災総合センター教授 岩田孝仁

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