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<グラッときたら。自宅編①> もしも「 夜中にグラッ 」ときたら?

夜9時すぎと深夜1時すぎ、連続して夜間の震度7に見舞われた熊本地震。夜の地震は揺れに暗闇が重なり、恐ろしさとともに危険度も増します。夜間の地震対策について、あらためて考えてみましょう。

「夜の地震」 何が怖い?

東日本大震災が発生したのは午後2時過ぎですが、阪神・淡路大震災の発生は朝の6時前。まだ多くの人は寝ている時間帯でした。
今回の熊本地震の発生は夜9時26分と深夜1時25分。多くの人はテレビを見たり入浴したり、すでに寝ている人も多かったでしょう。
夜の地震が怖い理由は、大きく次の2点です。

<夜の地震が怖い理由>
1、就寝中だったら
揺れに気付くまでタイムラグがあり、気づいてもそれが地震だと、すぐには理解できない。
起きていればできたかもしれない “とっさの行動”がとれず、命に関わる場合も。

2、停電で真っ暗になったら
地域一帯が停電すれば、家の中は真っ暗に。
室内を手探りでしか進めず、状況が掴めないことで一層不安が募ります。
家族の無事の確認も、何も見えない中では名前を呼んで返事を待つやり方に。
避難するとなっても、外は月明かりのみの暗闇です。
足元は崩れた家屋の壁・瓦やブロック塀、感電の恐れもある切れた電線等、危険なモノばかり。
日中なら避けて通るフタのない側溝や柵のない小川も、夜間は目に入らず転落の恐れが。
道路も車が落ちるほど亀裂が走ったり、橋が崩落したとしても、夜が明けるまでその異変は分かりません。

夜の地震は「在宅している可能性が高く、家族が離ればなれにならずに済む」という面もありますが、暗闇で危険度が増すのも事実です。
では夜の地震に備えて、私たちが日常からできることは何でしょうか。

「夜の地震」は、こう備える

■就寝中の揺れ に備える

<寝ているときにグラッときたら>

●気づいたらすぐ、布団をかぶって頭や身体を保護し、揺れが収まるのを待つ。

●揺れが収まっても余震に備え、帽子(枕をかぶったり、タオルを巻いても)をかぶり、頭を保護。

●家族にケガがないか確認。
●足元に注意しながらドアを開け避難路を確保、火の始末も。
●近所の方の安否も確認、救助が必要な人がいれば複数人で手助けを。

・寝室の家具・家電、スタンド照明はふだんから倒れても身体を直撃しない場所に配置。天井からコードでぶら下がる照明は揺れで破損しやすいので、落下防止策やコードなしの直付式(シーリング照明等)に変更を。
・額やフォトフレームのガラスは、できればはずしておきましょう。割れる素材のインテリア雑貨も、寝室は安全最優先と考え別の部屋へ。
・また自宅が1981年以前建築の木造住宅の場合、建物倒壊の可能性もあります。とくに1階は押し潰され圧死する危険があるので、2階で就寝中ならあわてて下に降りないこと。1階にいて外に逃げるかは、状況をみて判断します。

■停電の暗闇 に備える

家に置きたい様々な明かり。ランタンは停電時、室内灯の役目を果たす。/前左2点「LED懐中電灯」、前中央「LEDヘッドライト」、前右3点「懐中電灯」、奥左2点「電池式ランタン」、奥右「非常用手回し充電式ラジオ・ライト付」

●明かりの確保
「家の各所の、取り出しやすい場所に、複数」 明かりを用意しておきましょう。
おすすめは長寿命でコンパクトに収納できる「LEDヘッドライト」。両手が空くので荷物が持てて、とっさの事態でも手が使えるので安心です。
明かりの数が増えると乾電池も単1~単4とバラバラになりやすく、管理が手間に。明かりを買い足すときは乾電池の種類や充電式・ソーラー充電式等も考慮しましょう。
またろうそくやライターの火を明かり代りに使うと、余震やガス漏れで火事の危険が。安全が確認されるまで使用は控えましょう。クルマが無事でキーがあれば、クルマのライトも明かりとして使えます。

●停電中夜間の外出は、できるだけ控える
停電になると街路灯はもちろん、信号機もつかなくなります。夜間は近所を歩くだけでも必ず明かりで足元を照らし、できるだけ車道に出ないようにしましょう。
どうしてもクルマの運転が必要なら、歩行者や自転車・車に注意するのはもちろん、道路の亀裂や落下物にも注意。とくに信号の消えた交差点は必ず一時停止し、左右の確認を。

「寝室用・避難セット」を用意しよう

震度7クラスの地震がくれば、寝室からクツのある玄関へ、ほんの短い距離のあいだに剥落した壁・落ちた天井板・ガラスや家財道具の破片など危険物が散乱。暗闇のなか素手で危険物を掻き分けながらクツを探し出すのは、簡単ではありません。
また「被害は少なそう」と素足で動きまわると、気付かず踏んだ破片でケガをしてしまう場合も。最悪歩けなくなってしまうと、その後の被災生活はより苦しくなります。
そこで就寝中の揺れに備えた「寝室用・避難セット」を準備しましょう。

■「寝室用・避難セット」 のグッズ4点

「寝室用・避難セット」のクツ・明かり(ヘッドライト)・帽子・軍手。クツも帽子使わなくなったモノを再利用。必要な人はスペアのメガネ・コンタクト用品や常備薬も。

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[1] クツ × 家族人数分
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クツは使い終えたスニーカー等の靴底を洗ったモノで。気になる人は安価な新品を用意しても。
厚底スリッパやかかとつきのルームシューズもOK。まずは用意することが大切です。
子ども靴はサイズアウトの際、使い終えても履けるサイズのモノを入れ替える習慣に。
やや手間はかかりますが、非常時本当に役に立ちます。
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[2] 懐中電灯などの明かり 
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「明かりはスマホがあるから大丈夫」と安心はできません。非常時こそスマホのバッテリー維持は重要なうえ、強烈な揺れでスマホがどこかに弾き飛ばされてしまい、暗闇で見つからない・画面が割れて光らない可能性も。
明かりはスマホとは別に、必ず用意しましょう。
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[3] 帽子 × 家族人数分
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室内での落下物等、頭への直撃を防止します。ヘルメット等が用意できれば理想ですが、揺れた直後~数十分をしのぎたい寝室用には帽子でも。
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[4] 軍手 × 家族人数分
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倒れた家具や危険物をどかしたり、ゆがんだドアを開けるときに必要です。脱げ落ちることのないよう、子ども用はできるだけサイズの合うものを。


■「寝室用・避難セット」を、長続きさせるために

「寝室用・避難セット」があれば安心ですが、こうしたグッズをむき出しで置いておくと、日が経つにつれどうしてもジャマに感じがちです。また家族の人数が多ければ点数も増え、場所もとってしまいます。
そこで工夫したいのが、収納用バッグ(カゴ)と置き場所 です。
たとえば家族全員が一室で寝ている場合。
家族分のグッズはまとめて、ひとつのバッグに収納します。

グッズは人ごと小分けし、立ててバッグの中へ。強烈な揺れで中身が飛び出さないよう、上部を布で覆っておくなど工夫を。

バッグは中身が見やすく手にとりやすい、口が大きく開くモノを用意。自立タイプが扱いやすく、収納に使うカゴ等もいいでしょう。
もしクローゼットの片隅で眠っているバッグがあれば、ぜひここで再利用を。なければ底マチの広い丈夫な紙袋でも。

置き場所は各家庭の寝室の環境にもよりますが、枕元やベッド周りなど、できるだけ暗闇の中を手探りでも見つけられる範囲に。寝るとき近くにスマホを置く習慣のある人は、その傍がいいでしょう。
また家族がそれぞれ個室で寝ている場合は、個室ごと人数分をまとめ、複数セットをつくって置くようにしましょう。

金額の大小はあれ、地震の備えはお金のかかることが多いのも事実。ですが「寝室用・避難セット」は今あるモノを上手に再利用すれば、お金をかけずに準備することも可能です。
地震の備えは「お金がムダになりそうで、どうもやる気が…」という方は、「寝室用・避難セット」の準備からはじめてみてはどうでしょう。家族を守れる安心感がひとつ、確実に増えますよ。

<グラッときたら。自宅編①> もしも「 夜中にグラッ 」ときたら?

●寝ているときに揺れたら、布団をかぶって頭や身体を保護し、揺れが収まるのを待つ

●余震に備え、揺れが収まっても帽子等をかぶり頭部を保護

●スマホの明かりは最終手段。[家の各所の・取り出しやすい場所に・複数]明かりを用意

●「寝室用・避難セット」として クツ・明かり・帽子・軍手 の4点をベッド周りに準備

●「寝室用・避難セット」の習慣が長続きするよう、収納用バッグや置き場所にひと工夫

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