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【vol.3】 <日赤さんに教わる母ヂカラ。その②> もしもの時、“あたたかい食事” が出せる母になる。

数々の被災地で行われた日赤さんの[包装食クッキング]による炊き出し。そこには非常時にお母さんが子どもに作ってあげられる、心も温まる“あたたかい食事”のヒントが詰まっています。

被災者を前向きにしてくれる、“あたたかい食事”の持つチカラ

東日本大震災をはじめ大規模災害の被災地では、地域赤十字奉仕団による“炊き出し”(=災害時等に多数の被災者に食事を無償提供すること)が行われてきました。

地域赤十字奉仕団とは、「赤十字のボランティア活動を通じて、地域社会に貢献したい」という想いを持った人々によって、市区町ごとに組織されたボランティアグループです。

炊き出しをしていると、当然ですがおいしいものに人が集まってきます。
発災から2・3日は緊急時だからお腹がたまればいいと我慢できますが、時間の経過とともにおいしい食事やあたたかい食事を求めるのは当たり前のことです。
なるべくふだんの食事に近いものを食べて、ほっとしたいという思いが強くなります。

奉仕団が目の前で手づくりしてくれた「あたたかいおいしい食事」。受けとった被災者の方々は、心が満たされ、自然と顔がほころびます。

また、炊き出しのおいしい食事を共にすることで少しずつ緊張がとけはじめ、被災者同士の会話も生まれます。災害のストレスにひたすら耐えるだけだった心境にも変化が起き、「自分たちでやれることは何だろう?」と前向きな気持ちが芽生え始めます。

おいしい食事はコミュニケーションをつなぎ、被災者が「災害から一歩踏み出し、日常の再建へと向かう」ために必要な気力・体力を、大きくサポートしてくれます。

これは家庭でも同じことが言えるのではないでしょうか。

災害のショックでふさぎ込んでいる子どもを目の前にして、なんとかして元気を出させてあげたい、親としてできることは…と考えるお母さんは多いはず。

子どもの元気の源は、やはり“お母さんの手づくり料理”。日赤さんの炊き出しで使われている調理法[包装食クッキング]を知っていれば、災害時でも、それができるのです。

家庭でも大活躍する [包装食クッキング] とは?

災害救護訓練でもおいしい!と好評の[包装食クッキング]。家庭でもカセットコンロ&ガスとポリ袋の用意があれば、あとはその時手に入るモノで作れる。

日赤さんが実践している[包装食クッキング] とは、ナベにお湯を沸かし、ポリ袋に入れた食材をゆでて加熱することで、おいしいあたたかい料理をつくる調理法です。

いつもの調理道具や食器がなくても、特別高価な備蓄・器具がなくても大丈夫。カンタンなのでお母さんと子どもが一緒に料理することもできます。

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[包装食クッキング] の準備
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■必要な道具
・カセットコンロ&カセットガス (カセットガス1本でおよそ50分~2時間弱使用可/火力・気温による)
・ナベ
・包装食袋 または ポリ袋
(包装食袋は、インターネットで購入可能です。ポリ袋の場合は高密度ポリエチレン製で、耐熱100℃以上 または 湯せん可能な市販品でOK)

カセットコンロ&カセットガスは防災用品の中でも必需品です。ふだんの生活でも使えるので、カセットガスは多めに準備しておきましょう。


■沸かし湯用の水
何度でも繰り返し使い回せるので、水が貴重な非常時は助かります。

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主食 : 炊きたてごはん をつくろう!
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[包装食クッキング]のスタートはごはん、から。[包装食クッキング]でつくったごはんはポリ袋のままひとり分ずつ配れて、食器も箸も不要。おにぎりのように直に食べることができます。

ポリ袋の空気をしっかり抜くのが上手くいくコツ。膨張による破れや浮いて生煮えになるのを防ぎます。

ゆでる間にポリ袋がナベ底につくと熱で溶けてしまうので、お湯を多めに沸かすか、ポリ袋が直接触れないようナベ底に敷くモノを工夫(平常時ならお皿を沈めるなど)してください。

ポリ袋を複数用意、同時に加熱すれば翌日分のごはんも準備できます。貴重な燃料と湯を効率的に使えるうえ調理の手間も省け、心身ともに疲労している非常時にはとても助かります。

手に入ればふりかけや乾燥ワカメ・塩昆布などを混ぜれば、味を変えられ食が進みます。子どもが好きな味のふりかけやちらし寿司の素など、保存のきくごはんのアレンジ食材は備えておくと役立ちそうです。

水がない場合、水以外の飲み物などを代用して米が炊けます。
例)緑茶、麦茶、トマトジュース

[包装食クッキング]で、おかずもおやつもできる!

主食のごはんが炊けて余裕がでてきたら、おかずやおやつ作りもトライしてみましょう。

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おかず : だしたまご をつくろう!
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卵と調味料が手に入れば、あとは混ぜてゆでるだけです。

「だしたまご」・材料・ゆで時間

【材料】卵(3個)、水(大さじ1)、白だし(大さじ1)、みりん(小さじ1)、しょうゆ(小さじ1)、砂糖(大さじ1)、塩(少々)

[調理のポイント]
・ポリ袋の中で溶き卵にして、手に入る調味料で味を調整
・ナベに水をはった状態からポリ袋をしずめて点火、ゆではじめる
・かたまる少しまえに、湯からあげて巻き簾で形をつけると写真のようにできます。
・1.5~2人前が完成。食器や箸がなくても食べられます


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おやつ : ふわっと蒸しパン をつくろう!
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おやつに目がキラキラ!子どもの喜ぶ顔で、大人も力が沸いてきます。

「蒸しパン」・材料・ゆで時間

【材料】ホットケーキミックス(100g)、水または牛乳(100CC)、ココア・干しぶどう等(なくても良い)

[調理のポイント]
・ゆで終わったらポリ袋にすぐ穴をあけて、温度差で蒸しパンが縮まないようにする
・ホットケーキミックスは万能食材。ココア・抹茶・缶ジュース・ドライフルーツ等、手に入る甘味をプラスしても



日本赤十字社・静岡県支部のHPには、他にもさまざまな[包装食クッキング]のレシピが公開されています。

▽ \包装食袋を使った/ 炊き出しメニューレシピ

http://www.shizuoka.jrc.or.jp/shared/pdf/recipe_2.pdf

気になるメニューを見つけて、ぜひチャレンジしてみてください。

INDEX

・・・【vol.1】 私たち と 日赤さんって、どんな関係?

https://machipo.jp/bousai/column/16854

・・・【vol.2】 <日赤さんに教わる母ヂカラ。その①> もしもの時、“応急手当”ができる母になる。

https://machipo.jp/bousai/column/16855

・・・【vol.3】 <日赤さんに教わる母ヂカラ。その②> もしもの時、“あたたかい食事” が出せる母になる。

https://machipo.jp/bousai/column/17039

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