Original

<静岡の気になる場所①> 新静岡セノバ でグラッときたら?

ふだんあまり意識することのない「おでかけ先の地震対策」。<静岡の気になる場所>シリーズでは市内の人気スポットを訪れ、もしもの時の災害対策を教えてもらいます。第1回は街中の商業施設「新静岡セノバ」です。

建物の耐震強度は、全国基準の“1.5倍”!

静岡街中の通行量調査(2015年度)で3年連続・第1位となった「新静岡セノバ」。新静岡駅&新静岡バスターミナルの交通の要所とも一体化され、静岡街中へのおでかけ先として、なくてはならない人気の商業施設です。

新静岡セノバのオープンは2011年の10月。以前の「新静岡センター」時代の建物は解体され、地上9階・地下1階の新しいビルに建て直されました。

静岡県の建物はもともと「耐震強度は全国基準の1.2倍」と高い数値に設定されていますが、新静岡セノバの建物はさらに厳しい「全国基準の1.5倍」の耐震強度で設計されています。

全国基準の1.2倍とは「震度7クラスでも倒壊しない」強度が目安なので、新静岡セノバはその強度を更に上回る基準で建築されていることになります。

洗練されたセレクトショップが並ぶ新静岡セノバ1階フロア。電車・バスの利用者も多く通行する、常ににぎやかなエリア。

新静岡セノバでは「防災センター」を設置し、24時間体制で監視を継続しています。ふだんは忘れモノの管理や館内・駐輪場等の警備が主な役割ですが、大地震が起きれば防災センターに「対策本部」を設置。揺れの大きさや被害状況を把握し、館内放送で来店者に災害情報を提供、注意やひなんを呼びかけます。

また緊急時の新静岡駅、新静岡バスターミナルとの連絡体制を整え連携を強化し、万一に備えている。

スタッフ全員の“防災スキル向上”に力を注ぐ

新静岡セノバではハード面での整備はもちろん、もしもの場合来店者がいちばん頼りにしたい“ショップスタッフ”の防災教育にも力を入れています。

あまり知られていませんが、新静岡セノバでは館内全体の「総合防災訓練」を年3回、その他「フロア別防災訓練」や「初期消火訓練」等、何らかの防災訓練を毎月必ず開催しています。これは法律により施設に義務付けられている訓練回数を大幅に上回っています。

訓練の内容は地震災害に限らず、火災、地震による火災等も想定。けむりの体験ハウスを設置して中をくぐる、割れたガラスの危険についての実演訓練等、災害時の様子がリアルに感じられる様々な訓練を実施。

具体的な災害時対応では、地下1階~地上9階のフロアごとに“防災チーム”を結成。各ショップはフロアごとに決められた役割(初期消火・ひなん誘導・応急救護・通報連絡等)を継続して分担します。

通常、新静岡セノバでは館内に700~800人のスタッフが働いていますが、ショップごとに防災面での役割が固定されていることで、防災訓練で積み上げてきたスキルがスタッフ間でスムーズに共有・引継でき、新人スタッフもすぐに防災業務について学べる仕組みになっています。

「スタッフハンドブック」とタブレット端末。「スタッフハンドブック」では緊急時の対応や消火設備・防災用品について、わかりやすく案内されている。

また、スタッフ全員に配布されている「スタッフハンドブック」ではページを割いて防災知識やフロア避難図を説明。防災訓練時は、店舗に配布しているタブレット端末を使い、参加者全員で被災地の映像を視聴してリアリティを感じてもらう等、とくに防災意識向上には積極的に取り組んでいます。

もしも来店中に、揺れを感じたら

では私たちが来店中に地震が起きたら、どうすればいいのでしょうか。

来店者は通常館内の移動にエレベーター・エスカレーターを使っていますが、エスカレーターではふだんから手すりにぐっとつかまり、しっかりと身体を支えます。地震や停電で緊急停止した場合、とくに下りは転倒や将棋倒しになる恐れがあります。

もしもエレベーターに乗っている最中に揺れを感じた場合は、「地震管制装置」が作動します。最寄り階に自動停止し、自動で扉が開くので、落ち着いて行動を。

買い物中だった場合は商品棚やガラスからすぐに離れ、倒れてくるもののない広い通路の中央に移動します。通路天井は埋込式照明が使われていて、落下物の心配は比較的少ないはずです。

ひなんには館内に多数ある非常階段を利用します。

エレベーターホール横にある非常階段の入口扉(「北-C階段」の扉)。ふだんは施錠されており、関係者以外立入禁止。

非常階段の入口は各フロアのエレベーターホール横にあり、停電でも明かりのつく「誘導灯」が位置を知らせてくれます。緊急時は遠隔操作で入口扉のロックが解除され、スタッフによるひなん誘導もあるので、あわてず指示にしたがいましょう。

非常階段の扉を開けて中に入ると、まず大きな通路があり、奥に進むと屋外につながる階段がある。

各フロアには防災用品収納庫があり、非常用照明やLEDランタンなど、来店者のひなん誘導に必要な防災用品を配備。また災害後も留まって復旧作業にあたるスタッフのために、非常用ポータブル発電機の備蓄や、井水を飲用可能にするシステムの導入が予定されています。

新静岡セノバ周辺のひなん場所は、下記マップの場所になります。

<新静岡セノバ 周辺のひなん場所> ※MAP上緑のベース色がひなん場所
⇒駿府城公園、城内中学校、付属小学校、静岡大成中学・高校、付属中学校、伝馬町小学校


建物自体の耐震性が高く、スタッフへの防災教育も充実している新静岡セノバ。もしも災害発生時に居合わせたとしたら、落ち着いて館内放送に耳を傾け、スタッフのひなん誘導に従うようにしましょう。そうすれば迅速にひなんできるはずです。

<静岡の気になる場所①> 新静岡セノバ でグラッときたら? 

●「新静岡セノバ」建物の耐震強度は、全国基準の1.5倍

● 工夫を凝らした防災訓練を重ね、スタッフの防災スキルを向上させている

● 揺れを感じたらエレベーター・エスカレーターは使わない

● スタッフのひなん誘導により、扉奥の非常階段で屋外へひなんする

Original

 よむ

 マップ

    • 静岡避難所マップ

      静岡市内の緊急避難所を地図上で探すことができます。現在地から避難所までのルートも表示されます。

 リンク