Original

「第1回 しずおか女子・防災座談会」を開催しました!

熊本地震を受け、静岡でも再び高まりはじめている“地震・防災への意識”。そこで静岡女子の防災座談会を開催!防災の気になるコトなら何でも、ホンネで話し合ってもらいました。

【河田さん】駿河区_徒歩圏内に海/夫婦+子ども1人 【山口さん】清水区_徒歩圏内に海/夫婦+子ども2人+義母+義姉 【前迫さん】葵区_まちなか在住/ひとり暮らし

地震や防災。意識するとき、ありますか?

編集部: 本日はお集まりいただき、ありがとうございます。今日の座談会では地震や防災の気になることを、ぜひホンネで聞かせてください。でははじめの質問ですが、

―― 最近、地震や防災について考えたのは、いつですか?

前迫: この前(編注:7月後半)伊豆で震度3が続いたときですね。実家が県東部なので、ラインで「大丈夫?」って送ったら「大丈夫だよー」って返ってきました。

河田: ウチは小1の子の宿題で「防災ポスター」を描く、だったときかな。

前迫・山口: 静岡らしい宿題(笑)!

山口: 私は町内で開催された「HUGゲーム」のイベントに参加したときですね。HUGゲームってカルタみたいな札に書かれたミッションに従って、自分がひなん所を運営する立場になったらどうするか、っていう疑似体験ゲームなんです。

借りてきてくれたHUGゲームを紹介する山口さん。札には様々な年齢・国籍・健康状態の避難者とその状況が書かれており、自分がひなん所の責任者になった想定で、次々と判断・対応していく必要に迫られる。

河田: こんなのあるって、知らなかったです。

前迫: コレ売ってるんですか?

山口: 売ってますよ。熊本地震以降、全国から注文殺到で生産が間に合わないみたいで。実際買うのは学校や団体が多いんじゃないかな?

このゲームを通して、もしもの時にひなん所を運営するのは地域の自分たちで、いかにそれが難しいことか実感しました。リーダーになってくれる人には協力しないと、って思いました。

河田: ひなん所の運営って、市の人がやってくれるんじゃないんですか?

山口: そう、市の関係者じゃなくて、ひなん所を使う地元の人たちなんですよね。

―― みなさん熊本地震のときは、家族で何か話をしましたか。

山口: いえ、話してないですね。防災のことを考えるのは、家族で私だけの役目、って感じで。

前迫: 私も特には。

河田: ウチもそうかな…。

山口: 私は静岡育ちなんですが、子どものころから「大地震が来る、来る」ってずっと言われ続けてきて。マンネリ化してしまってるというか、自分が生きている間は来ないかも?と思ってしまうくらいで。

河田: 3.11以降は海側の人とそうでない人の危機感は、かなり違いますよね。ウチは海が近くて3.11以降は家族のもしもの集合場所を決めたり、子どもが登下校中に地震にあったら、どこを境に学校へ行くか家に行くか決めました。

前迫: すごい!ちゃんと考えてるんですね。


山口: ホント、同じ静岡市でも住んでいる場所によって危機感はぜんぜん違いますよね。私も実家は県東部なんですが、実家の場所がひなん所まで遠くて、年を重ねた両親が徒歩でたどり着けるのか、すごく心配です。

前迫: ウチの実家は山間部だから津波は大丈夫なんですけど、富士山噴火が気になります…。

河田: 去年まで子どもが通っていた保育園は津波想定エリアにあって。
ひなん訓練の他に、お迎えの訓練で年1回は親が迎えに行って、自宅が園から徒歩何分の距離にあるのか報告していました。

災害リスクのある地域に住んでるんだな、って常に意識せざるを得ないです。

前迫: そうなんですね。同じ静岡市民といっても、住んでる場所や実家のことまで考えると、地震や防災に対する意識はホント人それぞれなんですね。


ひとり暮らしも一家同居も、心配なのは“家族”

―― ではみなさんが、防災でいちばん気になることは、何ですか?

前迫: 私は賃貸にひとり暮らしで、地域のひなん訓練に出たことがないんです。もし夜ひとりで家にいるとき、地震が起きたらどうしよう…って。

山口: 町内会に入ってなかったら回覧板もまわってこないから、いつひなん訓練してるかも分からないもんね。

前迫: そうなんです!でももしひなん訓練の予定がわかったとしても、近所の人とはいえ知らない人ばかりの中にひとりで参加する気に…なるのかな??

山口: ひなん訓練ってだいたい日曜の朝早くだし、仕事で疲れていたら寝てたいよね(笑)。

前迫: とりあえず逃げ場所は近くの公園で、ひなん所は近所の小学校だろう、と。でも報道でいろいろ見ると、女性ひとりでひなん所にいるのも怖いみたいで、不安です。

もしも会社で被災したら周りは知り合いで安心だけど、たぶん非常食も救急セットもなくて困る気が…。結局ひなん所に行くことになるのかな?あとは近所に住んでいる会社の人と助け合うしかないと思ってます。

自宅の災害リスクがわかる『静岡市防災情報マップ』。スマホやパソコンを使って、三人それぞれの自宅を確認。地震・津波の被害想定だけでなく、身近な川の氾らん想定も分かり、改めてびっくり。

★「静岡市防災情報マップ」確認方法

ジブン防災コラム 『住所入力でスグ分かる!わが家の災害リスク[5大ポイント]を知ろう』 

―― 女性のひとり暮らしだと、ふだんから防犯面でも気になることは多いですものね。 ご家族と同居している方はどうですか?

河田: ウチは主人が東京や大阪へ出張が多いうえに、私も仕事で県内各地のどこにいるかわからなくて。お互いいざという時どこにいるのか、連絡がつくのか、心配です。

山口: ウチもそう!上の娘が自転車で片道8kmある学校に通っていて、もしも登下校中に地震が起きたらどうなっちゃうのかと心配で…。スマホは持たせているんですが、いざというときスマホを使ってどう連絡をとりあうのか、実際のところよく分からなくてまだ決めていないんです。

前迫: スマホの災害用アプリって、使ってます?私は「Yahoo!防災速報」は初めから入っていた気がするんですが、災害用アプリは使ったことないんです。

河田: 私も「Yahoo!防災速報」は入っていて、キャリアの「災害用キット」が入っているのは見たことあるけど、使ったことはないな。

山口: 私は格安スマホだから、キャリア系の災害アプリは入ってなくて。3.11後CMでずっとやっていた「災害用伝言サービス」も一度使う練習してみないと、と思いつつまだできてない。「静岡市防災メール」もまだ登録できてません。

河田: 私は「静岡市防災メール」は登録していて、届いた内容は同報無線代わりにチェックしてます。

★「Yahoo!防災速報」・「キャリア別 災害用アプリ」インストール方法

ジブン防災コラム 『スマホの「緊急速報メール」、受信OKか確認しよう』


前迫: 「静岡市防災メール」って、どこで知ったんですか?

河田: たぶん『広報しずおか』だったような? ウチは自宅の窓が三重窓で、同報無線の「こちらは、こうほう、しずおかです…」の放送が聞こえにくくて。

窓が空いてれば分かるんだけど、あっ何か言ってる!と思って毎回急いで窓を開けにいっても聞き逃すこともあるし。「静岡市防災メール」だと見て確認できるメールの文章で大雨・洪水、津波の情報がわかるから便利かな。

前迫: なるほどー。市内の災害情報って、同報無線じゃなくても知ることができるんですね。

★「静岡市防災メール」登録方法」

ジブン防災コラム『静岡市に住む人の 「防災やること」TOP 5 <前編>』

もしもの備えは、自分にあった備え方がある

―― スマホは災害時も必須の防災グッズですよね。 みなさん防災のために備えているモノはありますか?

山口: 3.11のあと、家族の人数分「非常持ち出し袋」を用意したんですが、すぐホコリかぶっちゃうんですよね。非常食も入れたんですが、いつの間にか賞味期限切れだったり、カロリーメイトだけなくなってたり(笑)。最近は主人と分担して年に1回くらいのペースで中を点検するようにしています。

前迫: うーん、私は今の部屋に引っ越してきたとき、タンスの下に板みたいな「耐震ストッパー」?を挟んでるくらいです。

(編集部注:家具の転倒防止に「耐震ストッパー」だけでは、大きな揺れには不十分です。賃貸等で金具+ネジでの固定ができない場合は、ストッパー+「突っ張り棒式器具」等の組み合わせで強度を高めてください)


山口: ひとり暮らしで地震対策してるだけでも、えらいよね。

前迫: いえいえ、心配した両親が一緒にホームセンターに買いに行ってくれたんです…。

河田・山口: なんていいご両親(笑)!

前迫: 防災用の水や食料も必要かな、とは思うんですけど、大量のペットボトル水を置いておくスペースもないし、防災用に何か揃えようとするとすごくお金がかかるイメージがあるんですよね。

山口: うんうん、たしかに!

河田: 私も以前は防災用にカップめんや非常用缶詰を用意していたんですけど、どれも好きじゃないモノばかりで。

なので家族が好きで、いつものメニューにも出るモノなら食べ切れてムダがないと思って「真空パックのおもち」や「シーチキンの缶詰」を備えるようになりました

非常用食材は、ふだん使いの品からチョイスして多めに買い置き、がおすすめ。購入のハードルが低く、もしもの時が来ても食べ慣れたいつもの味が心を落ち着かせてくれる。

前迫: それいいですね!ふだん食べているお菓子を多めに置いておくぐらいなら、すぐできそうです。

河田: こういうふだん食べるモノを多めにストックして、食べたら補充して、を繰り返して非常時に活かすやり方を「ローリングストック」っていうらしくて。保存のきくお米や根菜を多めに買い置きするだけでも、いざというとき役に立つみたいですよ。

前迫・山口: なるほどー!

―― 今日は手持ちの防災グッズも、持ってきていただいたんですよね。

河田: はい、明かりなんですけど、赤いのがキャンプ用のランタンです。上部の明かりが4つに分割できて個人用の懐中電灯としても使えるので、ひとつ持っていれば防災用にも使えます。

前迫: キャンプ用品としてもカワイイですね。

防災グッズのなかでも“明かり”は真っ先に備えたいモノ。個人が持つ懐中電灯と空間を照らすランタンは必須のアイテム。キャンプ&フェスグッズの明かりはオシャレなモノが多く選ぶのも楽しい。

河田: 赤が好きなので、持ってるだけでも気分が上がっていいですよ(笑)。それと実は、持ってくるとき電池切れしていたことに気づいて…。電池の備蓄もどうしようか、考えないとですよね。

山口: ウチは100円SHOPの手回し充電ライトを備蓄してます。これだと電池の心配はしなくていいし、手軽に買えていいですよ。

河田: いざというとき、自分で充電できる明かりがあると安心ですよね。

前迫: 懐中電灯のこと、気にしたことなかったです。スマホの明かりがあるからいいかなって。でも停電したらスマホのバッテリーは通信用にとっておきたいし、懐中電灯は絶対必要ですね。

~ 座談会を終えて ~

―― 本日はありがとうございました。最後に感想を聞かせていただけますか。

前迫: ふだん防災をほとんど意識していなかったので、こういう話をすることで「防災しようかな?」と思いました。「好きな食べ物を多めにストックする」、「防災グッズは気分の上がるモノを選べば買いたくなる」とか、いくつかできそうなことが見つけられて良かったです。

河田: 久しぶりに備蓄を見返してみたらランタンの電池が切れていたり…。今回参加したことが備えを見直す良いきっかけになりました。HUGの話を聞いて、町内会の活動も大事だな、と思いました。

山口: やらなきゃ、と思いつつなかなか手を付けられなかったことを、リスト化したいと思います。食料備蓄の「ローリングストック」はすぐ取り入れたいです。


::::::::::::::
   編集後記
::::::::::::::


今回は女性だけの座談会を開催しました。住む環境や家族構成によって程度の差こそあれ、みなさん何かしら防災について思いめぐらしたり、行動を起こしていて、とても心強く感じました。

今回撮影を担当したのは男性カメラマン。「自分だったら非常時に電源はどうするのか、なんとかして電気を使える方法があるのか気になるなぁ」「あとはガソリン。クルマが動かないと困るだろうし」とコメントが。

防災でまず思い浮かぶのは、女性は家族や食事のこと、男性は電気やクルマのことなのか…とその差に小さな驚きも(笑)。次回は男性座談会を開催できたら、と考え中です。

『ジブン防災』へリクエスト・ご意見・ご感想等をお寄せください

お問い合わせフォーム

上記リンクをご利用ください ※「まちぽ」のお問い合わせフォームへ飛びます

『助かる!ジブン防災 静岡』は、おかげさまでオープンより半年を迎えることができました。
これからもみなさんの「気になる&知りたい静岡の防災情報」の更新を目指してまいります。
ぜひお気軽にご意見・ご感想をお寄せください。

【監修】 内閣府火山防災エキスパート/静岡大学防災総合センター教授 岩田孝仁

Original

 よむ

 マップ

    • 静岡避難所マップ

      静岡市内の緊急避難所を地図上で探すことができます。現在地から避難所までのルートも表示されます。

 リンク