はじめて買う防災グッズ。リストの数が多すぎて「何から買えばいいの?」と迷うことも。予算もあって一度に全部は買い切れない…、そんなとき最優先で揃えたいのが命を守る「ふえ」と「明かり」です。
備蓄の水や食料のように何度も買い直す手間がなく、サイズも量も小さめ。ひとり暮らしでも保管場所に困ることはありません。
「ふえ」も「明かり」もスマホ・ケイタイで代用できそうですが、非常時こそ大事なバッテリーは通信用にとっておきたいもの。専用品があれば、いざというときの役立ち度が違います。
もしものときは何よりもまず、「命あってこそ」。はじめての防災グッズは、まず「ふえ」と「明かり」を検討しましょう。
長さ約7.5cmと小型でスリム、男女問わず使えるシンプルなデザインの笛。アルミ製本体の中に身元確認情報を書き込める「パーソナルIDカード」が収納できる。「緊急用ホイッスル」108円・ダイソー
ホイッスルにお揃いの超小型LEDライトがセット。ホイッスルはやや強い息で吹く必要がある。目立つ色はいざというとき役立ちそう。LR41電池4個使用。「ホイッスル付ライト」108円・セリア
エレベーターや倒壊した建物内に閉じ込められたとき、救出までの時間が長引くほど体力もなくなり、ケガのせいで声が出せない状況になっている場合も。身近にふえがあれば、声の代わりに居場所を知らせてくれる命綱になります。
上記のふえはいずれも軽量なのでスマホ・ケイタイに付けておくか、ふだん使うポーチかバックに入れっぱなしでも。いざという時手元にあることが大事なので、常時携帯用と寝る場所に置く用の2つ準備があれば安心です。
ソリッドな赤が目を引く小型LEDライト。長さ約9.5cm、重さ約74g(乾電池含)だからバッグに入れる常時携帯用としても。連続使用目安40~50時間。単4乾電池3本使用(別売)。「3LEDライト」108円・ダイソー
重さ19g(乾電池含)・長さ約7cmと超軽量小型。アイススプーンとの比較でも気軽に携帯できるコンパクトさがわかる(写真)。連続使用目安6-8時間。LR41電池4個使用。「スリムライトLED」108円・ダイソー
下部の発電グリップを握って→離すを繰り返すことで手動発電し、点灯する。内蔵電池もあるので、スイッチONにすれば一般品のように点灯持続もできる。「手動発電2LEDライト」108円・ダイソー
上部の円形ライトと、下部の長方形ライトに切り替え可能。光量の強弱が調整でき、電池の節約もできる。フックで天井から吊るしても。連続使用目安10-20時間。単3電池3個使用(別売)。「ミニパワーランタン」108円・セリア
上部ドーム部分に軽くワンタッチでON/OFFでき、ほのかな明かりが灯る。寝室の枕元に常備しておけば、ふいの揺れでもすぐに点灯できそう。単3電池3個使用(別売)。「3LEDタッチライトミニ」108円・セリア
本物のランタンを模した形がカワイイ明かり。360度広範囲に光が拡散するので使い勝手もいい。カラーは他に赤と黄色。連続使用目安12時間。単4電池3個使用(別売)。「LEDランタン」108円・セリア
夜間の安全なひなんに明かりは必須です。夜間の被災でなくても大地震が起これば停電が数か月に渡って続き、明かり確保はすぐさま解決しなければならない問題です。
明かりは個人で持ち歩く「懐中電灯」タイプと室内灯に使う「ランタン」タイプの2種類が必要です。被災生活が始まれば闇夜の中をトイレに行くだけでも、一人にひとつ明かりが必要に。懐中電灯タイプは家族の人数分用意をすすめてください。
また明かりで心配なのが、電池切れ。LEDが長寿命で安心ですが、大震災後の乾電池は貴重で、入手できるのは何か月先になるか分かりません。また上記商品のように意外と使用時間が短い場合も多く、予備の電池購入も必須です。
100円ショップでは単1・単3・単4乾電池やボタン電池は扱いがあるものの、単2乾電池は販売されていない場合も多いので、手持ちの明かりの電池を確認しておきましょう。
「予算を抑えたい」「メインはあるからサブ用がほしい」ときに、100円ショップの防災グッズはとても便利です。
とはいえ安いからといって安易に選んでしまい、肝心なときに役立たなかった…では困りますよね。100円ショップグッズは使いたいシチュエーションをよく考えて選び、買ったら必ず自宅で実際に使ってみて、自分が想像する非常時に使えそうか確認しておきましょう。
もしもこれでは物足りないかも、と感じたらやや値は張ったとしてもホームセンター等で機能や耐久性が納得できる商品もあわせて購入することをおすすめします。
※表示の金額・販売店舗名は、2016年9月時点での情報です。