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<災害時のお金と手続き1> 「静岡市の場合どうなる?」をいま、知っておこう

「カードも通帳もない、お金はおろせる?」そんな災害時の素朴なギモン。その答えをまとめた静岡市版Q&Aの最新版ができました。この存在を知ることが、災害時のあなたと家族を守ります!

絶対に知っておきたい[静岡市版・災害時Q&A集]がある!

もしもあなたが、大災害にあったとしても。


「通帳やカードがなくても、お金はおろせますよ」

「免許証や保険証券を紛失しても、大丈夫ですよ」
「健康保険証がなくても、保険診療は受けられますよ」

「家が損壊しても、こんな支援制度がありますよ」
「住宅ローンも要件次第で、免除されますよ」


こんなふうに “災害時の素朴なギモン” に前向きに答えてくれるのが

■<静岡市版> 静岡県弁護士会ニュース [災害時Q&A集]

3部構成の[災害時Q&A集]。スマホにダウンロードか、プリントアウトして随時携行するのがオススメ。ダウンロード元は下記掲載

です。

[災害時Q&A集]は、被災後の日常生活で「お金や手続きの問題」で困ったとき、頼りになる[支援制度]や[特例措置(そち)]を一覧で掲載。

ただ制度の情報を集めただけではなく

⇒ 詳細の問い合わせ先を [ 静岡市の担当部署名 + TEL番号 ] で掲載

してあり、静岡市に住む人が被災後本当に “使える情報” になるよう配慮されています。


ではさっそく、4月に改定されたばかりの「困った時の窓口編」と「主な支援制度編」の中身をみてみましょう!

[災害時Q&A集]、その内容は?

<静岡市版> 静岡県弁護士会ニュース [災害時Q&A集]

★ざっと目を通し、気になる項目の回答をチェックしてみましょう

困った時の窓口編

【contents】
[Q1]基本の制度
当面の生活費をどうにかしたい/「り災証明書」とは?どう使う?赤紙(建物の応急危険度判定)とは違う?/生活保護は?

[Q2]各種支払いについて
公共料金の支払いはどうなる?/年金・健康保険料は?/税金は?/住宅ローンを支払えない!

[Q3]地震・火災・生命保険
生命保険は支払われる?/地震で自動車が壊れたが保険は払われる?/火災保険だけで、地震保険に入っていない場合は?

[Q4]重要書類の紛失
本人確認の書類がないが、免許証の再発行・住民票交付等はできる?/健康保険証がないが、保険診療は受けられる?/銀行の通帳、クレジットカード、不動産権利証、実印・印鑑登録証がなくなってしまった!/自動車がなくなったので登録抹消したい

[Q5]こんな困りごとも

免許証の有効期限が迫っている/自営業者だが、地震でやっていけそうもない…


主な支援制度編

【contents】
[Q1]ご家族を亡くされた方への支援
「災害弔慰金」生計維持者の場合、最大500万円/生命保険は?/労災保険は?/住宅ローン返済中だった場合

[Q2]お金・住まい・物品の支援
「災害障害見舞金」生計維持者の場合、最大250万円/「義援金」とは/「災害救助法」に基づく給付とは/
「宅地復旧補助金」とは/家屋の「公費解体」と修理/住宅被害に応じて「基礎支援金」例_全壊等100万円/住宅再建方法に応じて「加算支援金」例_建設・購入200万円

[Q3]災害で支給されたお金の「差押禁止」について

[Q4]お勤めの方/事業者 への支援
お勤めの方向け「失業手当」等の受給について/事業者向け「雇用調整助成金制度」とは

[Q5]ご家族が行方不明の場合
「死亡認定制度」/「失踪宣告制度」

< [災害時Q&A集] ダウンロードはこちら>

□静岡市  危機管理・防災「お知らせ」ページ

□静岡県弁護士会公式HP 「災害特設ページ」

私たちが災害にあったとき、ほんの少しでも支援制度の知識があって、思いだすことができたら。

「知っていれば自己負担、自己破産しなくて済んだのに…」
「申請に必要な写真をとらず、処分してしまった。。」
「もらえたはずのお金、期限切れで申請できなかった!」
「免除にできたはずのローン、制度を知らずに負債を増やしてしまった…」

などと悔やむことなく、災害によるお金の負担を最低限に抑えられるかもしれないのです。


こうした切実だけど難しい、災害時のお金の問題。
[災害時Q&A集]の作成に携わった清水区の弁護士、永野海(かい)さんにお話を伺いました。

災害時、正しい支援情報を知ることが、明日を生きる希望になる

静岡県弁護士会・災害対策委員として広範囲の被災者支援に取り組む永野さん。過去の災害では行政と被災者の架け橋となるべく、法律の専門家として無償で協力。東日本大震災では福島第一原発から30km圏内の南相馬市でも支援活動を行っている

永野さん:「東日本大震災で被災した方が困っていたのが、行政の基本的な支援情報がなかなか手に入らないこと。

ひなん所にいる人はまだしも、個々の自宅でがんばって被災生活をおくっている人の元には、情報も支援も届きにくい。停電が続きテレビも電話もダメ、行政の広報無線も機能不全に陥ってしまいます。行政も被災者がどこで、どのくらいの数暮らしているのか、すぐには掴み切れません。

そこで被災後必要になるお金や手続きの事柄を、平時のうちに知っておいてほしい、もしもの時に役立ててほしい、災害時にすぐに配布されるようにしたい、と [災害時Q&A] をつくりました」

―― ふだんから知っておくことで、どんなメリットがありますか?


「東日本大震災時、仙台市の水道局では災害発生の3月だけで、約9万6000件の問い合わせがあったそうです。

(編注:つまり平均しても1日4800件以上!個人の相談事をするなんて、とても無理…)

この場合水道業務に全く関係ない、知りたいことの「問い合わせ先を問い合わせる」といった電話も多数含まれていることが想像できます。

これは致し方ないことですが、 あれだけの大災害になると電話がつながる役所なら「何か知っているかも、教えてくれるかも」と直接関係ないことでもどんどん問い合わせが集中してしまうのです」


―― つまり大災害時は行政も混乱していて、必要な情報が手に入らない期間が続く、ということですね?


「はい、ひとつの例ですが、【熊本地震】では自宅が[半壊]認定で仮設住宅に入居したい人は、当初[自宅解体]が必要条件と扱われていました。

(編注:[半壊]とは、損壊は大きいが修理すれば住めると判断された家屋のこと。熊本地震での半壊は3万4037棟_消防庁発表)

ですが数か月で実質条件が緩和され、自宅に住み続けることが[危険な状態なら(解体しなくても)OK]に変更になったのです。

ですがこの変更がうまく浸透せず、行政の職員でも「解体(予定)でなければダメ」と誤った運用を続けたり、変更を知らない[半壊]の人が余震の恐怖に耐えながら今にも崩れそうな家に住み続けている、といったことがありました。

なかには仮設住宅に入るため、本意ではなく自宅解体をした人もいたかもしれません。しかも[全壊]や[大規模半壊]の場合に比べ、[半壊]の人には支援金などほとんど何の補償もないのです」

被災後の日常生活の、さまざまな疑問に答えてくれる永野さん。「家も財産もすべて失い、もう生きていけない…と思った人でも、いろんな制度を組み合わせて支援を受ければ、もう一度家を建てられる。それには制度の知識が必要なんです」

―― 仕方なく自宅を解体した人があとから本当は必要なかった、と知ったら…相当なショックですね。3万4000世帯あまりの人たちが、壊れた家でどうやって暮らしているのか…


「もともと情報を知らなかった、誤った情報・古い情報を信じてしまったがゆえに、受けられるはずの支援から取り残されてしまうのでは、残念でなりません。

いったん大災害が起きれば、行政の職員だけでは到底手が足りません。

【熊本地震】では市立病院が損壊で閉鎖になったため、病院職員が急きょ設けられた「熊本地震・総合支援窓口」の電話オペレーターとして活躍した例もあります。ただふだんは看護師や医療事務をしている人が、突然災害支援窓口の業務をすることがいかに困難なことか、想像がつくと思います。

災害時私たちは行政を頼りたくなりますが、それにしても人手が足りないのです」


―― たしかに少し考えてみれば、行政の職員全員が災害支援に通じているわけではないのは、当たり前のことですよね。でもやっぱりその時になれば、行政になんとかしてほしい!と思ってしまいそうです。


「そこで私たち弁護士のような法律の専門家が、支援情報の提供や申請のサポートなど、行政と被災した方をつなぐ活動を、ボランティアでお手伝いしているのです。

ただ弁護士の数は静岡市で100人ほど。約70万の市民がいるこのエリアで、ひとりひとりに手厚くフォローするのは難しい。

ですから、まずは自分と家族を守るため、このお金と手続きの[災害時Q&A]を知っておいてほしいのです」

静岡市では掲示用大判サイズの[災害時Q&A]を、拠点となるひなん所に配備済み。表書きには大きく「静岡市 地区支部職員各位 災害時には、すぐに同封の「静岡市版 静岡県弁護士会ニュース」(3種類)を、避難所の見やすいところに掲示して下さい!」と静岡市・静岡県弁護士会の連名で書かれ、初めて目にするひなん所運営者にも重要度が伝わるよう工夫されている。本当に現場で役に立つには?が、とことん考えられている

―― そうだったんですね。被災後すべてが苦しい状況のなかでも、ひとまずお金の問題に見通しがつけば、次のステップに進む意欲も沸いてくるかもしれません。


「ええ、被害が甚大なほど、支援制度や補助金額は拡大します。どんな悲惨な状況になろうとも、決して絶望することはないのです」

<災害時のお金と手続き①> 「静岡市の場合、どうなる?」を平時のいま知っておこう

●静岡市版[災害時Q&A集]は、「免許証は?」「預金は?」「保険は?」「住宅再建は?」等被災後の暮らしに必要な情報が詰まっている

●ざっと目を通して、ダウンロード・プリントアウト等しておきたい

●平時のうちに支援制度の存在を知っていれば、辛い災害時も生活に見通しがつき、希望が持てる

⇒次回、
<災害時のお金と手続き②>「り災証明書」って、どんなもの?
に続きます

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