deuxieme luberon(ドゥズイエム リュベロン) 1991年、ヨーロッパ発のインポート子供服を集めたセレクトショップとして、静岡市の駒形にて創業。次第にメンズ、レディースを扱い、鷹匠に移転。オーナーの犬塚さんご夫妻のお眼鏡にかなったフレンチトラッドが揃う、顧客からの信頼も厚いセレクトショップ。
陽差しが輝き、そよ吹く風も心地いい春。重い冬のコートを脱いだら、軽やかなファッションに身を包みたくなります。静岡の人は平均的だとか、保守的だとよく言われますが、選ぶファッションにも、そんな傾向があるというのは「ドゥズイエム リュベロン」のオーナー犬塚典孝さん。ショップブログ「リュベロンセレクト」では、旬のアイテム情報をいち早く発信しています。そこで、『まちぽ』でも、静岡のファッショントレンドについてお話しいただきました。名付けて、「出張!リュベロンセレクト」。関東圏とも関西圏ともひと味違う、静岡スタイル。春のファッションコーディネートの参考にしてみてくださいね。
deuxieme luberonの店主、犬塚さん
うちのショップで扱っているのは、フレンチトラッドのデイリーウエアがメインなんだけど、今年は基本のアイテムに戻ってきた感じがあるよ。シャツ、パンツ、カーディガンといった組み合わせだね。でも、流行は巡っているからって、昔のアイテムを引っ張り出してきても、ダメだよ。ディテールが微妙に違うんだ。シャツの丈とか、パンツだったら腰回りのゆとりや、くるぶしが見える絶妙な丈とかね。ベーシックだからこそ、素材やステッチにこだわっている。そんなアイテムが今年っぽいね。日常に着るものだから、家で洗濯できて、丈夫で長持ちする。そんな良質なものを選べば、愛着を持って着られるはずだよね。
ひと言で言えば、無難なものを選んでいるよね。トップスもボトムスも柄物にはほとんど手を出さず、無地が多い。カラフルなものも少ないかな。白、ネイビー、グレー系など、控えめな色を身につけている人がほとんど、という印象だね。まあ、よく言えばベーシックなんだけどね。それでも最近は、少し明るめのトーンのカラーパンツを履いている人が、ようやく目に付くようになってきたかな。
静岡ってセレクトショップが多いんだよね。もちろん、ブランドで選ぶこともあるだろうけど、お店に客がついているというか。だから、小さなお店でもきちんとアドバイスしてくれる、自分のことをわかっていてくれるお店で洋服選びをする人が多いんだろうね。
コートは、ぱっと目を引く鮮やか色をぜひとも着てほしいな。昨年から流行っている白パンツの人気も継続中だから、静岡でも「そろそろ1本」って思っている人がいるんじゃないかな。ぜひ、この春に手に入れてほしいね。カラーパンツも、もちろんおすすめ。以前はスキニータイプのピッタリしたパンツが主流だったけど、今年はヒップラインを程良くカバーしてくれる、ゆとりのあるシルエットがポイントかな。なにより、年齢や体型に合ったデザインや素材をきちんと吟味してね。たとえば、20年前に似合っていた白Tシャツも、今着ると、浮いて見えちゃうことってない?自分で気づいていなくても、まわりの目は結構シビアだよ(笑)。着回しがきく便利なアイテムだからこそ、今の自分に合った一着を選んでね。
コート¥21,000+tax(grin)、ノースリーブシャツ¥13,000+tax(NATURAL LAUNDRY)、デニム¥13,500+tax(D.M.G)
マリンブルーのコートは、コットンリネンに洗いをかけたステンカラータイプ。襟がウイングカラーになっているのがポイントだね。インナーのシャツは、リネンビスコース素材をウォッシャブルにした「アプリコットプリント」のノースリーブシャツ。パンツは今年人気のデニムパンツをピックアップしたよ。12ozデニムを使ったセルヴィッジストレッチクロップドデニムのUSED加工。
今回のコーディネートは、すべてMADE IN JAPAN。日本製品はヨーロッパやアメリカなどでも注目されていて、特に日本のデニムは海外でも人気が高いんだ。
ワークシャツの細かいディテールに注目。襟元のダブルボタンと赤いステッチが、さりげなくお洒落¥9,800+tax(NATURAL LAUNDRY)
植物から抽出した天然の染料で染めた風合いが魅力。素足にも優しい サンダル¥22,000+tax(EL NATURA LISTA)
柔らかなエゾジカの革を使用。かかとにゴムが使われ脱ぎ履きしやすい バレエシューズ¥20,000+tax(HAF LINGER)
パラフィン加工を施したコットン製。風合いがでるシワ、"チョークマーク"も魅力 ショルダーバッグ¥8,500+tax(Tools)