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【外国人の静岡観光レポート】タカアシガニに驚き! 沼津で深海の神秘に触れる

日本一深い湾、駿河湾を擁する静岡県。魚介類の種類も多く、特に沼津では深海魚の水揚げも盛んです。そんな深海生物を展示している施設が、沼津市には2ヶ所あります。深海や駿河湾の神秘に触れる体験をしてきました。

私が体験しました!

ダオ ハ ウェン ガンさん
ベトナム出身。製菓の専門学校を卒業した後、静岡英和学院大学に編入。現在は日本で就職活動中。自分のスイーツ店を開くのが夢。


駿河湾に面した漁港の町・戸田で、リニューアルした施設へ

リニューアルしたばかりの「駿河湾深海生物館」は、「戸田造船郷土資料博物館」に併設されています。受付に、両館で楽しめるクイズ形式のスタンプラリーの用紙があったので、チャレンジしてみることに。まずは「戸田造船郷土資料博物館」へ(ここは写真撮影が禁止です)。最初はルールがわからなくてスタンプを間違えてしまいましたが、2問目からは大丈夫。展示された案内を読まないと答えがわからないので、バッチリ勉強になりました。


いよいよ駿河湾深海生物館の入り口に来ました。お笑いコンビ、ココリコの田中直樹さんが名誉館長を務めていて、等身大のパネルが出迎えてくれます。私も真似してみましたよ。中は深海をイメージしたブルーの部屋。照明も薄暗くて、海の底はこんな感じかな?


駿河湾の様子が模型で紹介されていました。湾の最深部は2,500m。同じ静岡県にある富士山の標高は3,776mなので、合わせた標高差は驚きの6,000m以上。世界でもあまり例を見ない極端な地形と、富士山系からの大量の地下水が、駿河湾の豊かな生態系を支えていて、魚介類も豊富です。


館内で一番印象が強かったのが、タカアシガニです。最初は模型だと思いましたが、近づくと本物のカニだとわかり、びっくりしました。こんなに大きなカニは初めて見ましたし、殻に傷が全くないので、どうやって中身をきれいに取り出したのか、このあともずっと疑問でした。あとで聞いてみたら、目立たない所に小さな穴を開けて、中身を出したのだそうです。


大きいものは2mもあるという「ソコボウズ」の標本。太くて丸い頭の形から、“坊主”と呼ばれるそうです。珍しさを示す単位の「レア度」は、最高の「5」。館内にはこうした標本が75種・151体、剥製が31体、模型が42体展示されています。「戸田でおいしい深海魚」というコーナーでは、キンメダイやアカザエビなど、実際に食べられている魚介類が並んでいます。


ココリコの田中さんお気に入りがこちら。とても小さな体の「ツラナガコビトザメ」です。レア度も高い「4」。サメというと、ほとんどの人が大きい魚というイメージを持っていると思うのですが、このサメは本当に小さいです。手の指くらいの大きさです。珍しいですよね。


何度も言いたいのですが、タカアシガニは本当にすごいと感動しました。世界最大のカニで、成長すると体長約4m、体重は20kg近くにもなります。駿河湾はタカアシガニがたくさん生息していて、戸田は水揚げ量世界一だそうです。戸田港の近くの食堂では、このタカアシガニを食べることもできます。


クイズスタンプラリーの答えもすべてわかり、嬉しい! 博物館の入り口にあるとても大きな錨も、クイズの一つですよ。海辺の小さな博物館は、勉強もできて、遊びもできる、おすすめのスポットです。


次は、沼津港へ。生きた深海生物と遭遇

沼津港といえば食堂街が有名で、たくさんの観光客で賑わっていました。その沼津港の一画にあるのが「沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム」。入館したら、ちょうどイベントが始まる時間でした。今回のテーマは「飼育員のここだけの話」。私も遠巻きに参加。飼育員だからこそ知っている、深海魚の話に興味津々。もっと話を聞きたいと思いました。


ここでもクイズに挑戦してみました。実際の生物と名前を見比べながら名前を当てます。見た目や生態で、日本らしいおもしろい名前が付いていることを知りました。こうやって、楽しみながら名前を覚えられるのもいいですね。


ここでは、生きたタカアシガニを見ることができました。


ヒトデの裏側に衝撃。クラゲもいました


順路をたどって、世界初の「シーラカンス・ミュージアム」へ。海底を模したジオラマにシーラカンスがいました。これは剥製です。こんな風に、海の中を泳いでいるんですね。


そして、こちらは本物。古生代から生きているシーラカンス2体を、マイナス20度の特殊な冷凍施設で展示保存しています。「生きた化石」と呼ばれ、恐竜より昔から生きている生物なので、世界的にもどれほど大きな価値がある展示なのかは、言うまでもないでしょう。


この日は期間限定の企画展も開催中でした。イラスト、写真、模型もあって、パネルに書かれたやさしい日本語は、外国人の私にも簡単に読め、内容も理解できました。スタッフさんの知識と熱心さが伝わります。


ここは「透明標本コーナー」。カラフルな魚がとても幻想的でした。やわらかい骨は青で、硬い骨は赤で染色されていて、骨格を観察できます。生物によって、骨格も硬さもずいぶん違います。


館内のミュージアムショップで。シーラカンスのかわいいぬいぐるみや文房具などがいっぱいあって、全部欲しくなるくらい。種類も多くて、おみやげを選ぶのに時間がかかりました。


感想

博物館や水族館には何回でも行きたいと思っています。多くの博物館や水族館は、その土地の文化、その地方にしかない情報がたくさん掲示されているので、本当に面白いです。初めて知る物事が必ずあり、いままで知らなかったことを勉強できるからです。今回は沼津市の「戸田造船郷土資料博物館」「駿河湾深海生物館」「沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム」に行きましたが、ベトナムにはないものがいっぱいあるので、実際に行って、知識を広げられる貴重な体験になりました。それに、日本とベトナムは、どちらも海が身近な国だけど、その環境は全然違うので、当然海にいる生物も違って、その違いも楽しく感じることができました。機会があれば、また行きたいと思います。

information
●施設名/沼津市戸田造船郷土資料博物館、駿河湾深海生物館
●住所/沼津市戸田2710-1
●電話/0558-94-2384
●営業時間/9:00~17:00(最終入館は16:30)
●定休日/水、祝日の翌日、年末年始
●入館料/大人200円、小人100円
information
●施設名/沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム
●住所/沼津市千本港町83(港八十三番地内)
●電話/055-954-0606
●営業時間/10:00~18:00(夏期・冬期・繁忙期は変更あり)
●定休日/無休(保守点検のため臨時休業の場合あり)
●入館料/大人1,600円、子ども800円(小・中学生)、幼児400円、65歳以上100円引き(証明書を提示)