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地震に強いガス管?地震時ガスは自動で止まる? 静岡ガスが取り組む安全と防災の「なるほど」

調理やお風呂など、生活に欠かせない「ガス」。地震でガスが止まった時の復旧作業は?災害時の被害拡大を防ぐための安全対策は? 静岡大学で防災を学ぶ私が今回訪問したのは、駿河区池田にある静岡ガス株式会社の研修センター。静岡ガスの社員の方が、業務に関する技能や知識を習得するための施設です。お話を伺ったのは、静岡ガス株式会社の導管ネットワーク事業部導管計画グループリーダー・工藤好一さん。とても親切に教えていただき、私たちが知らない数多くの工夫を知ることができました。

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写真左:工藤さん 写真右:今回取材を担当した那須野(静岡大・2年)


静岡ガスは、静岡市や沼津市、富士市など静岡県中東部を中心とする6市3町のお客様に都市ガスを供給している会社です。多くのお客様に安定して都市ガスをお届けするために、「幹線・送出管理センター」で都市ガスの生産状況やパイプラインのガスの送出や供給の状況までを24時間監視しながらコントロールしています。

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駿河区八幡の本社にある「幹線・送出管理センター」。今回はコロナ対策による入室制限のため、写真を提供いただきました


それでも、いつ起こるか分からないのが地震。この地震に備えるために、静岡ガスでは「設備対策」「緊急対策」「復旧対策」の三本柱を掲げ様々な取り組みをしています。

まずは大規模地震の被害を最小限に抑えるために行っている「設備対策」。ガスを各家庭まで運ぶガス管は、「ポリエチレン管」など地震の揺れや液状化現象にも強い配管が使用されています。

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「ポリエチレン管」は、伸びや変形に強い素材で出来ています


そして、各家庭についている「マイコンメーター」は、震度5相当以上の強い揺れやガスの異常流出などを検知すると、自動的にガスを止める仕組みになっています。

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こちらが「マイコンメーター」。ご自宅のどこについているかご存知ですか?


次に「緊急対策」。地震発生後、ガス漏れによる二次被害を防ぐために、揺れが大きいエリアではガスの供給を速やかに停止します。静岡ガスのエリア管内459個所に設置されている「ガバナ」と呼ばれる装置には地震計がついており、この地震計が一定以上の大きい揺れを感知した場合に、自動的にガバナから流れるガスを停止します。

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中圧力で運ばれてきたガスを各家庭で使える圧力まで下げる「ガバナ」の実物を見せていただきました


最後に「復旧対策」。大規模地震発生時には、早期復旧のために全国のガス事業者からの応援体制が整っているそうです。平成30年6月18日に発生した大阪府北部地震の際には、約11万戸の都市ガスの供給が止まりましたが、6日後には全ての家庭でガスの供給が再開されたとのこと。前述した地震に強いガス管の普及や、全国からの支援体制をしっかりと整えていることで、早期復旧が可能となっているのです。

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平成30年大阪府北部地震の際には、発災翌日に現地入りし、ガスの復旧作業に参加したという工藤さん


工藤さんのお話で印象に残ったのが、「毎日いつでも安全にガスを使うことができるようにという当たり前のことの積み重ねが、災害が発生した際の被害防止や早期復旧につながる」という地震対策への姿勢でした。私たちが日頃当たり前のように使っているガス。その裏には数多くの努力や工夫があることが今回の取材で分かりました。

静岡ガス株式会社
住所:静岡市駿河区八幡1-5-38
TEL:0570-020-161(お客さまコンタクトセンター:ナビダイヤル)
設立:1910年
事業内容:
・都市ガスの製造・供給および販売
・LPGの販売
・発電および電力の販売
・リフォーム、ガス機器の販売、ガス工事
ホームページ:https://www.shizuokagas.co.jp

【まちぽ】静岡ガス株式会社

https://machipo.jp/location/17416

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