店名の「unspoken emotions」とは「言葉がなくても感動が伝わる」という意味。店内に並ぶ商品は、ひとつひとつが物語を感じさせる力を持ったものばかりです。
小さな遊び心を感じるデザインが微笑ましいカップたち、ヨーロッパから来たヴィンテージ・アクセサリー、アフリカから来た色鮮やかな布小物たち。どんな場所から来たんだろう、どんな空気を連れてきたんだろう、どんな指先がどんな気持ちで触れたんだろう……そんな想像をさせられる物が所狭しと並んでいます。
「物から伝わるうまく言葉にできない感動を知り、それを大切にできる場所でありたいと思っています。商品を仕入れるときにも、そうした” 言葉にできない何か”を感じる物をセレクトしています。」と野村さん。
お店には輸入雑貨のほかに、静岡出身の作家さんが製作したアクセサリーや服などが並んでいることも。ここにも、野村さんの物へつながる思いがあります。
-輸入物ではない、静岡出身の作家さんの作品を置いているわけは?
静岡という“今、ここ”につながる物があることで、店内の物をより身近に感じられるのではないかと思います。作り手のこだわりが見える、気持ちの込められた品々。それらに触れて感じることで、いろいろな国から静岡まで、世界の様々な文化とつながっている実感を持ってもらえたらいいですね。
-素敵な物に囲まれているお店。野村さんが感じる、この仕事の面白さは何でしょうか。
物を通して様々な文化や思いを知り、触れることができます。物を介して人と関わること自体もとても楽しいです。また、物を通してお客さまと、その方の営む生活に触れることができます。言葉にはできないけれど、物から伝わる気持ちに触れる、ということですね。
-1992年にオープンした「unspoken emotions」、これからどんなお店にしていきたいですか?
芸術とかギャラリーほど堅苦しくなく、でもありきたりではない“身近な特別”を感じられる空間として、リラックスして素敵な物に触れてほしいです。気軽になんとなく来て、ほんの少し特別なものと触れ合って、感動を得られるような場所でありたいです。言葉にできなくてもいい、言葉にしなくてもいい、そんな小さな感動を大切にするお店を目指しています。
unspoken emotionsは、別世界のような雰囲気を身近に感じられるお店です。訪れたあなたが、見て、触れて、何かを感じる特別なものを見つけることができますように。