2020年12月、小坂地区を訪ね、「Farm Onoda」代表の小野田さん、「小坂地域保全協議会」代表の大澤さん、「小坂ドライフード工房」代表の糟屋さんにお話をうかがいました。235世帯(2020 年度の町内会登録世帯数)が暮らす小坂地区。 毎年冬になると、小坂地区の山手の斜面はオレンジ色のミカンが点々と彩りを添え、地域の農家は収穫作業に追われます。水はけの良い急傾斜の畑では駿河湾からの太陽の照り返しもあり、甘くてコクのあるミカンが育つそうです。
しかし、近年では高齢化が進み、農地の荒廃、農道や施設の老朽化、イノシシなどの有害鳥獣による農作物被害など課題は山積み。おいしいミカンが採れるこの地域の自然や環境を守りたいとの想いから、今回、静岡県の「美しく品格のある邑」への登録を決めました。
町内を流れる小坂川沿いには、河津桜や菜の花が植えられ、2月上旬になると見頃を迎えます。 JR用宗駅や安倍川駅から、「万葉の道」として散策コースに設定されているので、大和武尊が通った古代の東海道を天気のよい日に歩いてみるのもおすすめです。
マップを拡大表示する場合は下記URLをクリック
https://www.city.shizuoka.lg.jp/000780764.pdf
また、小坂川の上流にある「翡翠の滝」は涼感スポット。 滝から登山道を上がっていくと、満観峰や朝鮮岩へと続きます。 満観峰の頂上は、天気がよければ富士山や駿河湾が望める美景ポイント。 こちらもぜひ挑戦してみてくださいね。
「小坂地域保全協議会」は、農地、農道の保全や学校教育との連携、地域住民との交流、災害時の復旧など様々な活動を行っています。また、遊休農地での蕎麦作り体験や米作り体験などを行い地域の魅力を発信しています。「多くの皆さんにこの地域の良さ知って頂き、共に地域や農地、農道の保全を行っていきたい」と話す代表の大澤さん。収穫した蕎麦を使った蕎麦打ち体験には、毎年多くの親子連れが訪れます。
小坂地区では、ミカンなどの柑橘類をはじめ、カキ、イチジク、ブドウなど、様々なフルーツが栽培されています。2018 年に小坂地区を含めた長田地区の有志で、「小坂ドライフード工房」を立ち上げました。「年間を通じて地域で穫れた旬の果物を使ってドライフルーツを作っています。特にコクのある小坂ミカンを使ったドライフルーツはおすすめです。」と小坂地区でミカンやイチジクなどの果樹類をつくりながら「小坂ドライフ-ド工房」を運営する糟屋さんは話します。
今では静岡市の他の地域の方からの加工依頼も来ます。「今後は、小坂地区で生産されている和紅茶とのコラボレーションができたらと考えています。」と話してくださいました。なお、商品はJA静岡市じまん市はじめ、小売店などで販売中です。
美しい景観と里山をめぐる散策コース、河津桜、菜の花、そば打ち、様々な果物栽培とドライフルーツと、魅力が満載の小坂地区。ぜひ天気のよい日に散策がてら訪れてみてはいかがでしょう。
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駿河区役所 地域総務課
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