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2017年01月10日

日本最高地点に立ちたい! 富士宮ルートで登る、富士山頂への道 [ 準備編 ]

日本最高の標高3776メートルを誇り、世界文化遺産に登録された富士山。ここ数年の登山ブームもあり「一生に一度は登ってみたい」「雲の上に立ってみたい」と思う人も多いのでは。富士宮市には、登山口から山頂までを最短距離でつなぐ「富士宮ルート」という登山道がある。安全な登山のために、まずはプラン作りと装備の準備を万全に。

登山期は夏のみ。「富士宮ルート」は頂上まで最短距離で行ける

富士山の開山期は7月~9月初めの約2か月。
それ以外の時期は山小屋やトイレが閉鎖されるため入山しないこと。

山頂までの登山道は4つあり、初心者でも比較的挑戦しやすいのは
「富士宮ルート(富士宮市)」と「吉田ルート(山梨県)」。

富士宮ルートは、
(1)スタート地点(五合目)の標高が4つの中で最も高く最短コースで山頂に行ける 
(2)頂上に着いたあと、日本最高の3776メートル地点が近い 
(3)山小屋や診療所など施設が充実している 
という特徴があり人気が高い。初心者でも比較的登りやすいといわれる。
といっても、無理は禁物。途中の山小屋で1泊し、時間と体力に余裕をもったプランを立てよう。


スタート地点である五合目から見上げる富士山は、こんな姿をしています

山小屋に有料トイレ。登山費用は約1万円が目安です

登山道にある山小屋(宿泊施設)は1泊2食で8000円前後。
夕食の定番はカレーライス、朝食はお弁当を用意してくれるスタイルが多い。
水が貴重な富士山ではトイレは有料。100~200円のチップが必要なので小銭を用意しておこう。

また、2014年から「富士山保全協力金」として登山者1人あたり1000円以上(任意)の徴収がある。
山小屋で販売する飲み物や菓子はお値段高めなので、こちらも注意して。


協力金を納めるともらえるバッジ


富士山の自動販売機において、標高の高さと価格の高さは比例関係にあるのです

昼夜の気温差、急な天候の変化に対応できる装備を用意

登っている最中は汗をかいても、座って休憩すると冷えて寒くなる。
また、夜間は気温がぐっと下がり、山頂でご来光を待つときには極寒。
1泊2日のあいだに非常に激しい寒暖の差があるので、体温調整しやすい服装を心がけよう。

特に重要なポイントはこの3つ!

・速乾性のある素材を選ぶ
・重ね着、こまめな脱ぎ着で体温を調整
・防水はもちろん、防寒のためにも雨具は必須


足元は、サイズの合ったトレッキングシューズと、
クッション性・吸湿性にすぐれたウールの靴下がおすすめ

所要時間は? おすすめのプランは?

登りは7時間、下りは4時間が目安。
急に高度を上げると高山病にかかる可能性があるので、
特に登り始めは意識的にゆっくりしたペースで進んだ方がよい。

プランは、山小屋に宿泊する1泊2日が基本。
1日目の午前中に登山開始、夕方に八合目または九合目の山小屋着、
2日目の深夜に起床して山頂でご来光(日の出)を迎え、下山するプランの人気が高い。


空と雲海が赤く染まっていく様子に感動。
山頂から、こんな日の出を見てみたい!

▼安全対策・準備すべき装備品・注意事項の最新情報を必ずチェック! 

富士山表富士宮口登山組合

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