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2017年02月08日

日本酒だけじゃない、富士宮のおいしいものが勢ぞろい! 富士高砂酒造の新春蔵開き

富士山の湧水が豊富な富士宮市には4つの酒造が存在している。富士山本宮浅間大社のそばに蔵を構える「富士高砂酒造」もそのひとつだ。ここで毎年1月に開かれている大人気イベントが新春蔵開き。酒造の敷地を開放し、とっておきのお酒を振る舞う。市内人気店も軒を連ね、会場は大賑わい!

地元からも遠方からも、おちょこ片手に約1万2000人が集う魅惑のイベントに行ってきました。

富士高砂酒造の創業は1831年(天保2年)。蔵の名を冠した吟醸酒や純米酒のほか、富士宮やきそば学会とコラボ(つまり便乗)して生まれた「だいびんじょう」や、朝霧のヨーグルトをブレンドしたリキュールなどユニークな酒造りにも取り組んでいる。

◆富士高砂酒造 新春蔵開き
2017年1月15日(日)開催
TEL 0544-27-2008
富士宮市宝町9-25

その富士高砂酒造、最寄駅は身延線西富士宮駅。蔵開きに行くのであろう人がいっせいに下車、「蔵の場所はどこ?」という心配をするひまもなく、ほぼ全員が同じ方向へ歩いていくのでついていく。イベント開始は午前9時、現在は午後1時。すでにいい気分になった参加者とすれ違いつつ、蔵に到着。


樽酒と紅白のれんでお出迎え。


入り口で、まずはおちょこを購入。これがないと始まりませぬ。
小・中のおちょこと枡が用意されていた。おちょこには、毎年変わる干支の絵入り。


蔵の入り口には富士山の伏流水が引かれていた。
この水を仕込み水として、高砂のお酒が造られている。


掲示された配置図によると、受付、ステージと続き、各種の出店のあとに販売所、そしてお目当ての無料試飲はいちばん奥。なるほど、会場の全容を確かめるためにもまずは最奥をめざすべし。

が、初参加の筆者、いざ敷地内に入ってみてびっくり。


く、蔵ってこんなに広いの?
そして、人がこんなにたくさん来るの?
テーブルや椅子まで用意されているなんて!
(よく見るとお酒のケースをひっくり返したものだけどじゅうぶん)

いやこれはもう想像を上回る大盛況ぶり、とてもまっすぐ歩けない!
(酔っているからではありません、まだ一滴も飲んでおりません)


おいしそうな香りを放つ出店の誘惑を断ち、会場の奥へ。
ああっ、試飲ブースが見えた。見えたけど、まだ遠い…っ!


なんとかじりじりと近づき、


一杯目、いただきました。
ああ、染みわたる……!

今年の新酒、蔵開き限定の生原酒、にごり酒、山廃酒の梅酒などなど、試飲できるお酒の種類が実に豊富。私のように、おちょこひとつで一杯飲んでは列に並びなおしてもう一杯、というのが当然のスタイルかと思いきや、何年も通っているのであろう猛者たちは、グループみんなの枡をお盆に載せて列に並び、一気に大人数分をついでもらっていた。なるほど。これを持って仲間の待つテーブルに戻り、仲間が調達したつまみを片手に飲むのだね。これは楽しいね。

つまみは、においをかぐだけでお腹がすいてくる富士宮グルメの数々。


さの萬、萬幻豚のコロッケに


功刀(くぬぎ)養鱒場の、にじます塩焼き。


青木養鶏チキンハウスのやきとり。
どれもこれも、お酒が進んでしまう品ぞろえ。



あれこれと手を伸ばしつつ、モツ煮を買って空席でちょっと休憩。
温かいのをハフハフと食べていたら、隣り合った家族連れのお父さんに「それいいね、どこにあった?」と声をかけられ、そこから会話がスタート。
おいしいお酒にグルメ、屋外イベントという開放感も手伝って、「その角のお店です、おいしいですよ~。席は見ておきますから、どうぞ買いに行ってください」などと気さくに返せるのもまた楽しい。


試飲ばかりでなく、もちろん販売コーナーもある。
通常のお酒だけでなく、限定酒を詰めたミニ樽、干支ラベルのびん、酒かすや、酒かすキャンディも売られていた。

蔵開きは9時開始、1時間以上前から並ぶ人もいるのだが、筆者のように午後に訪れても、お酒や食べ物がなくなることはなくじゅうぶん楽しめた(途中、試飲コーナーのお酒は、ものによっては終了しているものもありました)。酒蔵の敷地内に腰かけて、富士宮に湧く水で造るお酒を、富士宮のグルメを味わいながら楽しむ。なんともいい時間だなあとしみじみ。


荷物の預かり場所があるのも便利だなと感じた。
おみやげのお酒を買うのに、重さを気にする必要がないのは助かる。

最後まで気持ちよく楽しむために、お酒の合間にはしっかり水分をとることを忘れずに。帰りは富士山本宮浅間大社に立ち寄って、少し遅めの初詣(そのためにも飲みすぎは厳禁)。今年も良い年でありますようにと祈りつつ、「市内のあと3つの酒蔵でも、これから順番に蔵開きがあるぞ!」といううれしい邪念がわいてくるのをおさえられないのでした。


◆富士高砂酒造 新春蔵開き
2017年1月15日(日)開催
TEL 0544-27-2008
富士宮市宝町9-25

富士高砂酒造

http://www.fuji-takasago.com/

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