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2017年03月27日

餃子の上手な焼き方を教わりました。先生は餃子店、ではなく製麺屋さん!【めんの叶屋】

「めんの叶屋」の店名どおり、主な商品は麺。だが、麺と同じくらい、地元で知られ親しまれている商品が、餃子。なぜ餃子を作っているかと社長に尋ねれば「餃子が好きだから」との答え。明快! 販売するのはチルドまたは冷凍保存したものなので、焼くのはそれぞれの家で自分の手で。今回は特別に、社長自身に餃子の焼き方を見せてもらいましたよ。

餃子に込められた、「家庭で焼くことで、食卓に話題が生まれるように」という思い。

富士宮やきそばに欠かせない「むしめん」の3大製麺所として知られる叶屋。
実は餃子も人気が高く、この店のものが好き、というファンも多い。
店頭販売はチルドまたは冷凍品で、焼いた餃子は売っていない。
が、後藤社長に「今回、餃子について取材させてほしいのです」とお願いすると
「わたしがパリパリにおいしい餃子を焼きますよ!」と言ってくださった。

というわけで、社長みずから伝授。【 叶屋流、おいしい餃子の焼き方 】

1 フライパンに多めの油を入れてなじませる

2 弱火にし、餃子の底面に温まった油を付けるようにしながら並べる

3 並べ終わったら中火にして、じっくりと焼き色を付ける


4 好みの焼き色が付いたら、余分な油をふき取る。餃子が3分の1隠れる量の湯を注ぎ、フタをして、強火で一気に蒸し焼きにする

5 水分がなくなったら(パチパチという音が合図)弱火にする。ごま油を、餃子にかからないようフライパンのへりに数滴まわし入れる。香りがたったらできあがり

完成した餃子は、焦げ目カリカリ、皮はもっちり。
できたてをさっそくいただきます……、うーん、おいしい。
歯に当たるカリッとした表面、すぐあとにもっちり&ふわっとした口当たり。
それを感じた途端、口の中に野菜の甘みがじゅわっと広がっていく。
これまでに食べてきた餃子とはなにか違う!
それは焼き方の問題でもあるし、もちろん餃子そのものの味の違いでもある。


具は、後藤社長が「黄金比率」だという肉:野菜=1:3。
野菜多めで味はあっさり、食感にはフレッシュ感あり。
ニンニクは糖度の高い青森産で、食後もにおいが気にならない
脂っこさもなく、サイズ小さめなので一口でパクパク食べられる。
そして皮は、季節によって厚みを調整するという手の込みよう。
具をしっかり包みつつカリカリともっちりのバランスを実現するための皮、
これを作るのが、製麺所でもある叶屋の腕の見せどころ。


今回は後藤社長に焼いてもらったこともあり、味としてはベストな仕上がり。
はたして、家でも同じように焼けるだろうか……(不安)。

なぜ店で焼き餃子を売らないんですかと尋ねると、
「餃子を焼くことじたいを楽しんでほしいんです。焼き餃子は焼きたてが一番。
 だから、食べる直前の最後の1ステップはご家庭でやってほしいんですよね。
 うまく焼けても焼けなくてもそれが家庭の味になりますし、
 そこで生まれる会話や家族のコミュニケーションを大事にしてもらえたら」。

焼き餃子を販売しないことには、そんな思いが隠されていたのだった。

もう一つ、製麺所なのになぜ餃子を作り始めたのかという問いに対しては、
「麺のほかにも、お客さんを呼べる商品がほしいと思ったときに、餃子が好きだったから」。
皮も具もすべて手作り、食べる人のことを一番に考えて完成した餃子。
あっというまに麺と並ぶ人気商品になったというわけ。

餃子 36個入・¥1388  48個入・¥1800
店頭販売はチルドまたは冷凍、通販は冷凍で発送する ※送料別


ここまで餃子の紹介をしてきたが、「めんの叶屋」の代表商品といえば、
言わずと知れたやきそば用の麺。
スタンダードな「むしめん」(写真左)のほか、
北海道産小麦を100%使用した「やきそ番長」(写真中央)、
麺に抹茶を練りこんだ「茶きそば」(写真右)もある。


また、富士宮やきそばに欠かせない肉かす・ソースも販売している。

ときどき議論になる話題として「やきそばはご飯のおかずになるか」とか
「粉モノどうしの組み合わせは太るんじゃないか」とか言われるが、それはおいといて。
叶屋では餃子もやきそばも迷わず購入。ぜひ、家で焼きたてを。

めんの叶屋(かのうや)

TEL 0544-23-2940
富士宮市宝町15-16
10:00~18:00
日曜休み
駐車場あり(6台)

めんの叶屋 公式ホームページ

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