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2017年03月29日

【紅富士しゃぶしゃぶ】高級志向のブランドにじます紅富士を、一般家庭でも買いやすい商品に。

富士宮市で養殖されるにじますの中に、紅富士(あかふじ)という名前のブランドにじますがある。質量、身の色、見た目の美しさなどの基準に合格したものだけを出荷。その薄切りの身は、静岡県産農林水産物の魅力を活かした加工品に贈られる「ふじのくに新商品セレクション2016」を受賞。開発した富士養鱒漁協では「サッと火を通してしゃぶしゃぶで食べると、とろけるような旨みをより感じられます」としている。

富士養鱒漁業協同組合に所属している組合は全部で23軒、うち「紅富士」ブランドのにじますを生産しているのは5軒。
紅富士を名乗るためには、「富士宮市で生産する」「富士山の湧水を使用する」という基本条件のほか、生育環境等を細かく定めた管理マニュアルを遵守していることが必須。さらに漁協と静岡県の検査基準を満たしたものだけが、晴れて「紅富士」のタグを付けられる。合格のための数々のハードルをクリアした、希少性の高いにじますなのだ。

紅富士の特徴のひとつが、その名前にも表れている身の赤さ。
組合の方に聞くと、
「通常、にじますの生育期間は1年間くらい。サイズは小さく、身は白色です。紅富士はさらに1~2年間かけ、3kgほどの大きなサイズに育てます。このとき、アスタキサンチンを含むエサを食べさせることで身が赤色になるようにしています。」

そう、にじますはもともと身が白い。エビやプランクトンなど、赤色の天然色素アスタキサンチンをもつ生物を食べることで身の色が変わる性質なのだ。
このアスタキサンチンは、抗酸化作用があるとされる成分。
「紅富士の体内にはこの成分が豊富に蓄積されています。美白や疲労改善に効果があると言われているんですよ」。
身の赤さを測るサーモンカラーチャートという基準があり、出荷時はこの数値が基準以上であることが必須。見た目の美しさの裏に、養殖時の適切なコントロールあり、だ。


肝心の味は?
身は引き締まって、生で食べるとしっかりとした歯ごたえが。
表面を見るときめ細かく、適度に脂がのっている。
海外産サーモンが高脂質なのに比べて、さっぱりした口当たり、味わいに感じた。
組合の方も、「くさみがなく、上品な味だと感じる人が多いようです」とのこと。


一般家庭にも知ってほしい、気軽に買って楽しんでいてほしいという思いから生まれたのが、
身を薄切りにしてパック詰めにした商品、「紅富士しゃぶしゃぶ」。

紅富士しゃぶしゃぶ 300g ¥3500 (冷凍・真空パック)
※価格は富士養鱒漁業協同組合での直売の場合

(c)富士養鱒漁業協同組合


生ではなく、しゃぶしゃぶを勧める理由を聞くと、
「生魚が苦手な方にも食べてもらいたいから」との答え。
「少し火を入れることで、脂のコクや旨みがより感じられるかと思います。
 口の中で溶けるような食感、とおっしゃる方も多いですよ」

「紅富士しゃぶしゃぶ」は、ホテルやレストランでしか味わえなかったブランドにじますを、一般消費者にも買いやすい商品として開発したもの。2016年に、静岡県産農林水産品を使った魅力的な加工品に与えられる「ふじのくに新商品セレクション」金賞を受賞した。

富士宮市で養鱒が盛んなことは知っていても、食べたことがないという人も少なくない。食材での販売が始まったことで、「今日のディナーはにじます」という選択肢が増えるかも。

開発・販売/富士養鱒漁業協同組合

富士宮市淀師413-5
TEL 0544-26-4167
8:00~16:00
土・日曜日、祝日休み

関連URL

富士養鱒漁業協同組合ホームページ

※組合での直販については、在庫の有無を事前に要問合せ。
 インターネットでの通信販売も可能。

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