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2017年03月29日

年に一度の青空宴会だ! みんなが頬を赤くして過ごしている【富士錦酒造 蔵開き】

創業は江戸元禄年間(1688~1704年)、以来、長きにわたって守り続けられている老舗の酒蔵「富士錦酒造」。現在の18代目・清信一社長の「日本一愛される蔵になる」という想いから始まった蔵開きは今や多くのリピーターが訪れる一大イベントに。休耕田にレジャーシートを広げた即席宴会場は、いい気分の皆さんで満員御礼です。

飲んで食べて、笑顔と開放感がいっぱい。春のお楽しみイベントは今年も大盛況。

富士錦酒造がある柚野地区(旧芝川町エリア)。
市街から車で20分ほどに位置し、昔ながらの田園風景が広がっています。
人通りも交通量も少なめ、のんびりした空気が漂う場所ですが、この日ばかりは様子が違う。
蔵開き当日、市内外から訪れる多くの人であたりは活気に満ちています。

◆第21回柚野の里・村おこし富士錦蔵開き(2017年3月19日開催)
富士錦酒造
TEL 0544-66-0005


蔵周辺には富士錦ののぼりがはためいています。

蔵に着いたらまず受付。所定の用紙に名前や住所などを書き込み、試飲用のおちょこをもらいます。
ちなみに、一度記入をすれば来年は案内状が届くので、それを持参するだけで受付終了。

蔵開きの開始は9時。筆者は9時半に会場に着いたのですが、この時点で!
3000個用意されていたおちょこはすでに終了していました。でも、心配はいりません。
おちょこサイズのプラスチックカップをもらえるのでこれで試飲。
確実におちょこがほしいという方は、開始後すぐに受付できるよう早めに到着しておいたほうがよさそうです。


受付を済ませて中に入ると、まず目に飛び込んできたのは試飲コーナーの大行列。


日本酒は、原酒や純米酒がラインナップ。ワインやリキュールもあります。

富士宮焼きそばや唐揚げ、フライドポテト、お弁当やちらし寿司など
地元の人たちが作る食べ物の屋台も並んでにぎやか。
その奥では、休憩所として休耕田を開放。思い思いにレジャーシートを広げて昼から宴会です。


人の多さに圧倒されて一度引き返すと、「蔵見学」の文字を発見。
敷地内では甘酒を無料配布中。蔵見学の前に一杯いただきましたが、クセがなくて飲みやすい。
おいしさに、あっという間に飲み干してしまいました。アルコールを飛ばしてあるので子どもでも飲めますよ。


さらに進んでいくと、またまた人だかり。
様子をうかがってみると、皆さんなにやら袋に詰めている模様。


酒かす詰め放題 ¥400。ビニール手袋と袋を受け取り、一心不乱に詰めまくります。
途中でケースの酒かすがなくなってしまい追加をお願いする声が飛ぶほど。
たっぷり詰めれば市販品の倍以上おトクとあって、必死になってしまうのもわかります。
甘酒もいいなあ、粕汁もいいなあ。周りを見ると、袋をはみ出してタワー状に積み上げている強者も。
これでもセーフ! 太っ腹ですねえ。


蔵の入口には富士錦の仕込み水がありました。地下32mから汲み上げる井戸水は硬度32度の軟水。
多くの人が、備え付けの柄杓で飲んだり、持参したペットボトルに入れて持ち帰ったりしていました。


さて、ようやく蔵見学です。蔵に入ると今度は有料試飲が行われていました。
すでにほろ酔い気分ですが、ここでしか飲めない鑑評会の出品酒……
これは飲むしかありません。


酒蔵に入るのは初体験。お酒のいい香りがしますし、迷路みたいでワクワク。
ところどころに幕が張られ入ることができる場所は限られていますが、充分蔵の雰囲気を味わうことができます。


順路に沿って酒造りの工程をパネル展示。造り方を知ると日本酒への興味が大きくなり、味わいも深まるような思い。
イベント時でなくても、事前に連絡をすれば酒蔵見学ができるそう。今度は時間をかけてじっくり訪れてみたいと思いました。

蔵の出口でも無料試飲が2種類。どこまでサービスが続くんでしょうか!
が、全部飲んでいたら酔っぱらってしまうので要注意です。


試飲だけでなく、もちろん販売もしています。
限定酒のほか、酒粕を使ったケーキ、オリジナルの前掛けやトートバックといったグッズも売られていました。
人気商品は早くに売り切れてしまうので、逃したくないという人は先にチェックすることをおすすめします。
たくさん買っても大丈夫、荷物の発送受付も用意されていましたよ。

このイベントに人が多く訪れる理由がもうひとつ。
お酒は大人だけの楽しみですが、家族で来ても飽きないよう、
子ども向けの遊具や仕掛けが用意されているんです。


大きなふわふわドーム 1回10分 ¥100


ホールアース自然学校によるワークショップ、昔のおもちゃでの遊び。
ウサギや犬など、動物たちとのふれあいコーナーもありました。

子どもが楽しめるスペースを設けることで、家族で蔵開きに出かけ、そのことが家族みんなの思い出になる。
来る人みんなが楽しい気持ちで過ごして、楽しい思い出を持って帰れるように。
イベントを始めたたきっかけが「日本一愛される蔵になる」だという、社長の想いが表れているなと思いました。
よし、蔵開きの勝手もわかったことだし、来年もまた来ようっと。

◆第21回柚野の里・村おこし富士錦蔵開き(2017年3月19日開催)
富士錦酒造
TEL 0544-66-0005

富士錦酒造ホームページ

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