1. ホーム
  2. コラム
  3. 富士山麓に自生する「コケモモの保護・研究・活用」を目指す菓子処 【 藤太郎 】 。
2017年03月30日

富士山麓に自生する「コケモモの保護・研究・活用」を目指す菓子処 【 藤太郎 】 。

特産品といっても様々ですが、その地域にしかない在来種(伝統野菜など)や、自生する植物はとても貴重な恩恵に思える。富士山麓に自生するコケモモも間違いなくそのひとつ。うまく活用できれば、大きな強みや個性になる。地元の人気菓子店「藤太郎」では商品の材料に活かしながら、同時に保護活動・栽培研究のチャンレジを始めている。静岡県の新たな特産物として「富士山のコケモモ」に期待する声も多い。「 富士山のコケモモ栽培プロジェクト 」の展望と「 藤太郎 」のコケモモ・オリジナルスイーツに注目したい。(食べてみたい)

限定販売品の 「こけもも生プッセ」 を見つけたら、迷わずゲット、味わってほしい。

勘違いしないよう書きますが。自生のコケモモの希少性だけが
商品化の理由ではありません。「滋味ある魅力的な食材」だからです。

疲労回復、健康維持にいい果実として知られ、紀元前から伝わる
「不老不死の実」として仙人が食べたという故事があるほど。また富士山
というパワースポットに育ち実をつけるのだから、ご利益も素直に感じてしまう。


定番商品の「富士のこけもも」「こけもも羊羹」「さくやの実」など
いろいろなコケモモ・スイーツを作っているけれど。
ここでは限定品の [こけもも生プッセ] にフューチャーして進めよう。


「ハイプッセ」は通常チーズバターとパインジャムの2種類しかないが。
イベント出店や出張販売会などで、ごく稀に販売しているのが
コケモモクリームの[こけもも生プッセ]だ。もっちり焼きあげた生地は、
ふわふわ、エアリー。非常に酸味が強い果実を巧みに活している。
ブルーベリー・ラズベリー系の味わい。


こけもも生プッセ ¥200前後でイベントなどの出店時で販売。
季節にも関係し中秋~の可能性が高い。(通常の店頭販売はしていません)
[こけもも生サブレ] をつくる時もあるそう。

(C) 藤太郎


【 富士山のコケモモ栽培プロジェクト 】 について

ざっくり説明すると、プランはまだ立ちあがったばかり (2016年)。
「藤太郎」の後藤製造部長が中心になり、静岡県富士農林事務所および
静岡県庁の農業戦略課と共同歩調で進めているプロジェクト。また
静岡大学・農学部の八幡教授も関わっている。

活動で最初に直面した大きな問題が、コケモモが自生する富士山・宮口5合目
付近は「国立公園の特別保護区 」であるため、「研究用コケモモの採取」 で
さえ厳しく規制され許可が容易におりなかったことだという。

尽力の末に昨年秋に国の許可がおり採取を実行。運良く特別保護区から
外れた場所で発見できた「コケモモの苗」を無事に採取。成分検査、適応検査
を経て、栽培研究を始めているところ。

(C) 藤太郎


静大・農学部・地域フィールド化学教育研究センター(藤枝)の八幡教授は
松原種で「自生するブルーベリー」を研究している。ブルーベリーとコケモモは
同じツツジ科スノキ属仲間。類似点が多く、アドバイスを受けるとともに、
プロジェクトに賛同してもらっているそうだ。

昨年11月に山梨県側のコケモモ生息環境の視察を行ったが、
富士山・富士宮口5合目と山梨側に大きな違いが判明。山梨側5合目上の
山小屋付近で、元気よく育つコケモモの群生が見つかりました。

(C) 藤太郎


強い酸性土壌に好み適応し、富士山の5合目あたり標高2000目m付近
の火山灰地に生育する。常緑小低木、冬でも葉を落とさない。年によって
生育分布等は変化。中秋に熟す10ミリに満たない小さな赤い実は、
そのまま食べても美味しくない。寒さに強いが、暑い場所では育ちにくく
通常は野生のものを採取する。「栽培は難しい」とされる。

富士山(国立公園の特別保護区)では原始状態の保持に反する行為が
厳しく規制される。勝手なコケモモ採取はできません。


各種の催しや行事に積極的に出店する「藤太郎(朝霧高原スイーツ)」
「ふもとっぱら」で年2回開催する 「GO OUT」 キャンプには常に出店。
運が良ければコケモモ・スイーツを買えるかも。
http://machipo.jp/com/fujinomiya/column/17855

「西の市」も参加。毎月8日の15時~(JR身延線・西富士宮駅より徒歩5分)
http://machipo.jp/com/fujinomiya/column/21004

(C) 藤太郎


「富士のこけもも」(1本)¥905 定番商品で常時販売する。

(C) 藤太郎


「さくやの実」(1箱9個入、こけもも餡)¥669 
定番商品で常時販売する。


浅間大社まで徒歩数分、神田通りある「菓子処・藤太郎」の本店。
無休・TEL 0544-26-4118 (大宮町8-3)、店の向かいに駐車場あり。
城北店(城北町452)と西駅前店(西町26-15)とあわせ市内3店舗。

*********

毎月10日は「とうたろう市」。限定品等が登場するうれしいサービスデー。

関連URL

富士の菓子処・藤太郎

http://toutarou69.com/sweets.html

類似のコラム