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2020年05月11日

名産の銀杏を解説。脇役から主役にバトンタッチ。【富士宮の特産品/農産物/銀杏ぎんなん】

富士宮が誇る特産品のひとつ"銀杏(ぎんなん)"。現在の富士宮市では約10軒の銀杏農家が組合に加入していて、杉田エリアを中心に「銀杏栽培」を盛んにおこっています。今回はこの富士宮産の銀杏をパワープッシュ。市内で主につくられる金兵衛・久寿・藤九郎の3品種の比較から、おすすめしたい銀杏の食べ方、保存の注意など、まとめて解説しています。有名になった富士宮産の落花生に続くと思われる銀杏の存在をぜひ覚えてください。

滋味豊かな銀杏、大人の味。意外? かもですが、銀杏好きの女性は多いようです。

調査や提案、実際の調理体験を含めて解説しています。

(1)3種類の銀杏を食べ比べ
(2)銀杏の食べ方 <電子レンジ編>
(3)銀杏の食べ方 <炒るBBQ編>
(4)銀杏の常温保存(食べごろ期間)
(5)劣化した銀杏の検証
(6)富士宮産の銀杏について

(1)3種類の銀杏を食べ比べ

富士宮産の銀杏は久寿・金兵衛・藤九郎が主流。

● 久寿(きゅうじゅ/ひさじゅ)大粒中生
もちもちした食感。粘り気がある。苦みは少なめ。

● 金兵衛(きんべい)中粒早生
さくさくした食感。苦み少なめ。たくさん実がなる。

● 藤九郎(とうくろう)大粒晩生
食感やわらか。実は大きめ。貯蔵性もよく多く出回る。

上記は一般的な特長ですが。どの銀杏もそれぞれ美味しく、実食した感想を正直に言えば、数粒では差がよく分かりませんでした。同じ品種でもサイズや個体差で違うと思います。
市内の直売所等では品種名を明記した銀杏販売が多いので、ぜひ品種を気にして購入してみてください。銀杏は実のサイズが大きく、殻の色が白く艶のあるものを選ぶと良いようです。
銀杏は中秋から冬に主に販売、品種等によっては春まで出回ります。気候・年度によっても収穫時期と販売時期は少しづつ異なります。

(2)銀杏の食べ方 <電子レンジ編>

「銀杏 食べ方」でネット検索すると見つかる簡単レシピの代表が、封筒に入れて電子レンジでチンする方法。

<作り方> 封筒に銀杏10粒ほどを入れ、封筒の口を折ってとめ、電子レンジでチン(500w)約1分が目安。パチパチ音がして殻がヒビ割れるので後は、お好みで塩をふっていただきます。とても簡単です。
*銀杏の実(種)は食べ過ぎに注意。特に子供は気をつけた方が良いので心配な方は要リサーチ。


保存状態など銀杏の個体差で、殻の割れる音がして少し驚くことがあります。封筒は殻が破裂したときの用心です。

(3)銀杏の食べ方 <炒るBBQ編>

魅力的なキャンプ場施設がたくさんある富士宮市。せっかくならアウトドアでも銀杏を楽しんでいただきたい。

<作り方> キャンプやBBQではスキレットやフライパンを使って炒ります。銀杏の個体差がありますが15分ほどを目安にゆっくり加熱。実が固くなり過ぎないよう途中で味見しながら楽しく仕上げましょう。


富士宮名物の落花生と同じく、酒のおつまみにピッタリ。*スキレットは厚手の鋳鉄(ちゅうてつ)製フライパン

(4)銀杏の常温保存(食べごろ期間)

思うより食べ頃が短い銀杏の常温保存の期間。

銀杏は硬い殻におおわれ、見た目も丈夫そうで長持ちしそうですが。実際は日増しに品質が落ちます。殻のなかの実は水気が減り、緑色から黄色に変色していきます。
美味しく食べるには、常温保存で店等で購入してから数週間が目安。もって1ヶ月位という、保存に気を配りたい食物です。
少しでも長く保存したい場合は「冷凍保存」。また湿らせた新聞紙等に包み冷蔵庫で保存する方法などがあるようです。カビ対策なども要ります。

(5)劣化した銀杏の検証

劣化した銀杏を検証してみました。

数ヶ月ほど常温で置いていた銀杏の味がどうなるのか、電子レンジで調理してみました。
銀杏は時間が経つと、殻のなかの実の水気が減り。水に入れても沈ます浮くようになります。また乾燥が進んだものは殻を振ると中でコロコロ音がするようになります。


基本的にいい状態の銀杏なら水に沈みます。個体差もあるので、ひとつの目安として覚えてください。


程度の差はありますが、水分が蒸発し硬くなってしまった銀杏。もう食べることはできませんでした。

(6)富士宮産の銀杏について


JA富士宮・う宮〜な(外神123)などで販売される富士宮産の銀杏(300g入また100g入)。例年秋口〜春に出回ります。銀杏はカロテン、ビタミンC、カリウムなどが豊富です。


富士宮市内、銀杏栽培農家(外神)のイチョウ畑。接ぎ木(つぎき)により3本の枝が太い幹になってます。神社や公園で見かける背の高いイチョウと違い、実が取りやすいよう高さがおさえられてます。

*銀杏もイチョウも漢字で書くと同じで、ややこしいです。当記事での銀杏はイチョウの実(種)です。

関連URL

JA富士宮・う宮〜な(外神123) 銀杏の販売ほか

生落花生の次は「富士宮の特産品/農産物/銀杏ぎんなん」>記事紹介

富士宮市役所(4階)農業政策課・食のまち推進室

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