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2021年09月30日

富士宮名物の生落花生<ショッピングガイド>。おいしいコツや役立つヒントをご案内します。

過ぎゆく夏、秋の気配を感じるころ、富士宮市内の野菜直売所には生の落花生が並びはじめます。最近はジャンボ系(おおまさり等)の人気が一段落し、通常サイズ落花生の評価が高まっている気がします。生落花生に親しむ地元の常識やこだわりは意外に知られていないのでここで少しだけ説明しましょう。

生の落花生が出回るのは8月初旬から、9月(最盛期)、10月末頃まで。

茹で落花生の美味しさをもっと知ってもらう、より良いショッピングを楽しんでもらうためのガイドです。

●生落花生1ネット(約1kg)の値段目安

富士宮市内での販売価格は1キロ(1袋)900円〜1200円ほど。ジャンボ系(おおまさり等)と通常サイズとの価格差はほぼありません。富士宮っ子が好む「しなす(未成熟や規格外)」は数百円ほどお買い得になっています。
市外では割高で、例えば静岡市での販売価格は2000円前後になる場合が多いです。ネット通販も高額になる傾向があります。
なお見た目では分かりにくいですが、生落花生の実は日に日に乾燥します、重量も少しづつ減ります。できるだけ出荷されたばかりの鮮度のいい品を選びましょう。

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値付けや種類、袋詰(内容量など)は各生産者で多少変わります。

●直売所で販売される生落花生の流通

富士宮の生の落花生は洗ったあと干しているため、泥汚れ等が少なくキレイです。生産者は畑からいっぺんに収穫する訳ではありません。自分たちで出荷作業できる分だけを採りを直売所に持ち込みます。

生産者さん/畑から収穫>洗浄>干し(天日やハウス)>袋詰め>直売所などに出荷されます(最盛期は連日)。

関連記事:富士宮の農家/小松さん/生落花生収穫の様子

●買った生落花生その日のうちに茹でるが基本

生落花生を購入する際、「鮮度のこだわり」は大事なポイントです。またせっかく買ったのに調理しないと刻々と味わいや品質を損ないます。そのため地元民はまずは茹でて、食べたり配ったり冷凍保存したりします。たくさん買っても調理しきれないともったいない、手に余るほどの買い占めはおすすめしません。

●前日の雨に注意して買いに行く

生落花生の出荷量と品質は晴天続きの方が安定します。逆に前日の雨や悪天候ばかりだと、畑がぬかるみ収穫できない・干せない・乾きが悪いなど出荷がむずかしくなります。

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午後14時頃を過ぎると売り切れが増えるようです。

●買い物は午前中が狙い目

時間帯は午前中〜お昼前後がおすすめ。直売所の朝は早く生産者も開店に合わせて地場野菜などを持ち込みます。充実した品揃えの中から、お目当てを選べます。ただどの直売所も混雑する時ですから注意ください。

●生産者の名前や番号チェック

直売所に持ち込まれる生落花生には生産者の氏名や登録番号等の記載があります。お目当ての生産者がいる場合や品定めがむずかしい場合、こちらの表示を頼りにしてもいいでしょう。販売員さんにたずねる時にも役立ちます。

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生産者の名札(例)

●「しなす」を制する者は幸せに恵まれる

富士宮の地元民が好んで食す「しなす」(未成熟や規格外の総称)。塩茹でにすると独特の味わいが楽しめ、おまけに値段も安いときます。地域特有のものなので理解は大変ですが、おぼえる価値大です。最初はためらうかもしれませんが、食べるとクセになる味わいです。

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商品タグの表示例(農民市場 粟倉)

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店頭ポップの説明書(う宮〜な/JA富士宮)

●富士宮市内で落花生を買える直売所(例)

生産者が直接持ち込む直売所が市内に多数あります。
・う宮〜な/JA富士宮ファーマーズマーケット(富士宮市外神123)
・農民市場 粟倉(富士宮市粟倉1263)
・富士山やさいセンター(富士宮市山宮392-15)
・農産物直売所 大富士(富士宮市外神東町243-1)
・北山富士見農産物直売所(富士宮市北山1063-3)
・内房農林産物直売所(富士宮市内房1669-1)
・柚野農林産物直売所(富士宮市大鹿窪507-1 )*順不同

*地元の八百屋やスーパー、観光施設などでも販売しています。

生落花生の販売・富士宮の直売所例を含む記事>

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直売所での生落花生の販売(富士山やさいセンター)

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直売所での生落花生の販売(富士山やさいセンター)

●塩茹で生落花生のコツ

塩加減のコツですが。茹であげた落花生を煮汁に漬けたまま数時間〜半日ほど置くと殻の中までしみ入るため薄塩で「いい塩梅」になります。(塩量の目安は茹で水に対し3~4%だそうです)
茹で加減と塩加減は生落花生の品質やサイズなどで少しづつ変わります。好みの食感(かため/柔らかめ)に仕上げるには少し経験が必要です。圧力鍋を使って短時間で茹でる方もいます。

関連記事(参考):生の落花生(しなす)地元の茹で方例

<生落花生だから作れる気になる料理>

・塩茹で落花生・落花生ご飯(炊き込みご飯)・スープ/ポタージュ・サラダ・自家製ピーナッツバター・甘納豆風&煮豆風落花生・煎り落花生・中華エスニック料理
ネット検索で多くのレシピが見つかります。豆類と考えれば幅広さは納得。あらためて生の落花生が富士宮市で手に入る喜びや幸運を感じます。

関連記事:生落花生をキャンプやBBQで炒る>ワイルドおつまみ

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富士宮市役所(4階)農業政策課・食のまち推進室

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