2011年にダイヤ改定を行い、普通電車のほか、急行電車、通勤急行電車が15年ぶりに復活した。平日日中でも6~7分間隔で運転されており、地方中核都市圏鉄道として高い利便性を誇る。1日の利用者は、およそ3万人。
2016年に新型車両のA3000形が導入された。同車は2017年に鉄道友の会(
http://www.jrc.gr.jp)「ローレル賞」を受賞。路線規模、運行形態などを考慮の上、高い信頼性をもつ技術をまとめた車両として選定されている。
乗車には、普通乗車券のほか、静岡鉄道が発券するLuLuCaに加えて、SuicaやTOICA、PASMOなど他の全国交通系ICカードも利用できる。これら他の全国交通系ICカードがチャージできる駅は、新静岡駅・草薙駅・新清水駅の窓口および新静岡駅・柚木駅・古庄駅・県総合運動場駅・草薙駅・狐ヶ崎駅・桜橋駅の一部自動券売機。(2017年10月現在)
本路線の開業は1908(明治41)年。当時、静岡市内の茶問屋に集まるお茶を清水港から輸出するために敷設されたことによる。このころの歴史をいまも伝える電動貨車のデワ1号は、長沼車庫に保管され、しずてつ電車まつりなどのイベント開催時に見学できる。
1985年公開の映画「ビー・バップ・ハイスクール」では巴川橋梁などがロケ地となった。
映画「ビー・バップ・ハイスクール」
静岡市中心部から清水港地区を結ぶ電車が「静鉄」。仲村トオル、清水宏次朗が主演した映画「ビー・バップ・ハイスクール」では、車両内や沿線で撮影が行われた。走っている車両の扉を開けて演じる緊迫したシーンや、扉や窓から不良たちが川へ投げ込まれるシーンなど、今では実現不可能な過激なアクションは、根強いファンの間で伝説になっている。